日本代表DF塩谷が徳島へ恩返し サッカースクール開校&普及活動に込めた熱き地元愛

塩谷は徳島のサッカー普及活動もしていきたいと力を込める【写真:Football ZONE web】
塩谷は徳島のサッカー普及活動もしていきたいと力を込める【写真:Football ZONE web】

「徳島出身のプロがもっと増えて、僕より活躍する選手が出てきて欲しい」

「徳島県は糖尿病の人が多いんです。車社会なので、年齢を重ねると運動の機会も減っていく。例えば、保護者向けで親子サッカーとか、運動する習慣をつけてもらいたい。サッカーを通していろんな人が幸せな人生を送れるような環境を作りたいので、(徳島県の)サッカー協会とは普及活動について話しています」

 J2水戸ホーリーホックから、のちにJ1リーグ優勝3回を果たす広島、そしてUAE1部のアル・アインにステップアップしてきた塩谷は、「プロになれる選手、世界に出ていく選手を育てたい」と大きな目標を掲げる。

「サッカー人口を増やし、サッカーのレベルを上げるにはまず、小学生のカテゴリー。“土台”がしっかりしていないと、上のレベルにつながらない。世界のサッカーは常に進化していて、僕が小さい頃にやっていたサッカーと、今の子供たちがやっているサッカーは全然違う。ただ経験を伝えるだけじゃなく、教える側ももっといろんなことを学んで、新しいサイクルを作っていきたいです」

 6月7日、母校の大松小を訪問した塩谷は、「原点に戻れるし、来るたびにもっともっと頑張らなきゃいけない」と気を引き締める。

「みんな応援してくれて、ありがたいです。ただ、徳島出身のプロがもっと増えて、僕より活躍する選手が出てきて欲しい。そういう選手が2人、3人と出てきたら、徳島のサッカーも盛り上がっていくと思います」

 第2、第3の塩谷司の誕生に向けて、塩谷は子供たちの、そして徳島サッカーの“希望の星”として先頭を走り続ける。

(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)



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