悪夢のパリ同時多発テロ 香川の同僚ロイスも「フランスにただ祈るのみ」と哀悼の意

フランスとドイツの一戦で発生 衝撃を受ける選手たち

 フランス代表は13日に、パリ郊外のスタッド・ドゥ・フランスでドイツ代表と国際親善試合を行ったが、後半途中にスタジアム付近のレストランなどでの爆破事件を含む同時多発テロが発生。試合後に観衆がピッチ上に避難する事態になった。100人以上の犠牲者が出たと伝えられる今回のパリでの惨劇を受け、コンディション面から温存されたドイツ代表のスターがメッセージを出している。

 スタッド・ドゥ・フランスで行われた一戦では、後半17分と20分に2度の爆発音が炸裂した。フランスが2−0で勝利した試合後、選手、スタッフは周辺の安全が確認されるまで、ドレッシングルームで待機を余儀なくされた。スタジアムの入場ゲートJ付近では2件の自爆テロと1件の爆発があり、3人の死亡が確認されたと地元テレビ局「カナルプリュス」などが報じている。

 ヨアヒム・レーブ監督から蓄積疲労の懸念から温存され、未招集だったレアル・マドリードのドイツ代表MFトニ・クロースは、自身のツイッターで「この世界はどこまで病んでいるんだ」とのメッセージを出している。

 同じく未招集のドルトムントMFマルコ・ロイスは、ツイッターで「フランスにただ祈るのみ」と哀悼の意を表明している。日本代表MF香川真司が所属するドルトムントからは、DFマッツ・フンメルス、DFマティアス・ギンター、MFイルカイ・ギュンドアンが選出されていた。

 ドイツ代表はこの親善試合の当日、昼食時にパリ市内の宿舎に爆破予告が届き、選手が宿泊していたモリトール・ホテルから退避するアクシデントに巻き込まれていた。選手はホテルから離れて昼食をとることになった。

 今回のテロ事件を受けて、ドイツ代表のヨアヒム・レーブ監督は「全員ショックを受けている」とコメント。来年の欧州選手権の開催地であるフランスは、激震に襲われている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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