なでしこ熊谷、敗戦に課題指摘 ラウンド16を前に「いいシミュレーションになった」

なでしこジャパン主将のDF熊谷紗希【写真:Getty Images】
なでしこジャパン主将のDF熊谷紗希【写真:Getty Images】

第3戦イングランド戦は0-2敗戦、早い時間帯での失点と決定力の欠如に言及

 なでしこジャパン(日本女子代表)は現地時間19日、フランス女子ワールドカップ(W杯)グループリーグ第3戦のイングランド戦に臨んだ。すでに決勝トーナメント進出を決めている日本は0-2で敗れ、グループ2位で次のラウンドに駒を進めることとなった。試合後のフラッシュインタビューで、主将のDF熊谷紗希は「いいシミュレーションになった」とこの試合を振り返り、決勝トーナメントに向けての修正点に言及している。

 日本は前半14分にイングランドに先制点を奪われて劣勢となったが、後半の選手交代を機に挽回。何度もゴールチャンスを生み出したものの、決めきることができず、逆に後半39分、イングランドに2点目を決められて0-2の敗戦となった。

 前半は序盤こそチャンスを作ったものの、失点の前後からは劣勢が続いた日本。熊谷は守備面でのスイッチが入らなかったことを要因に挙げ、「『前から行こう』と立ち上がりから言っていたなかで、FWを相手のボランチに行かせすぎた」と振り返る。さらに「もう少し早くスイッチを入れないと、あとはチャンスを決めきれないとこういう結果になる」とした一方、次のように手応えも口にした。

「前から行けた時は狙い通りに奪えた部分もあったし、高い位置でのスローインも取れた。ここまでやってきたスコットランドとかよりは裏に抜け出すタイミングが早いチーム。ここから勝ち上がっていくなかで、こういったチームが多くなっていく。次に活かしたい」

 イングランド戦では素早い攻撃に裏を取られて2失点を喫し、攻撃面でも押し込んだ時間帯に得点を奪えなかった。熊谷は反省点に目を向け、決勝トーナメント以降を見据える。

「前半の早い時間帯に失点したら苦しくなるし、前掛かりで攻めている時にチャンスをモノにできないと次のステージからは本当に苦しくなる。いいシミュレーションになった。勝ちを目指したなかでの負けという結果は悔しいですけど、次に向かっていい準備をして、チーム全体でまた頑張りたいと思います」

 今大会初の敗戦となり、2位でのグループリーグ突破となった日本。決勝トーナメント1回戦では、オランダかカナダと対戦することになる。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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