「“力不足”の日本」と韓国メディアが辛辣評価 チリに4失点完敗「失望しかなかった」

日本代表は、コパ・アメリカ初戦のチリ戦に臨み0-4と大敗した【写真:Getty Images】
日本代表は、コパ・アメリカ初戦のチリ戦に臨み0-4と大敗した【写真:Getty Images】

コパ・アメリカでの戦いにアジアのライバルも注目 「チリと対等に戦うには…」

 コパ・アメリカ(南米選手権)に参戦している日本代表は、現地時間17日に行われたグループリーグ第1戦でチリ代表に0-4で完敗した。若き日本代表が南米の強豪を相手に、どれくらい戦えるのかを韓国メディアも注目しており、この結果を各社が大きく報じている。ただ、0-4というスコアだけに、どれも次のような辛辣な見出しが目立った。

「地を叩いた、初戦でチリに0-4で完敗」(スポーツ紙「スポーツ京郷」)
「“力不足”の日本、コパ・アメリカ初戦でチリに完敗」(スポーツ・芸能ニュース総合サイト「ジョイニュース24」)

 韓国のスポーツ紙「MKスポーツ」は、「森保一監督は6月の代表チームを一元化し、コパ・アメリカには2020年東京五輪に向けて、若手主体で構成。2018年ジャカルタ・アジア大会で銀メダルを獲得したメンバーが多く選出された」と、今大会に参加した日本代表の状況を説明している。そのうえで、「試合序盤はチリと対等に戦ったが、前半41分にCKから先制点を許した後から、動揺し始めた」と報じ、先制点を決められた後から苦しい試合展開が続き、立て続けにゴールを決められたと指摘した。

 さらに「日本は後半12分と後半20分に決定機を得たが、上田綺世と久保建英のシュートは正確性を欠いた」と決定力不足にも触れている。

 韓国スポーツ紙「スポーツ朝鮮」も、「日本は野心にあふれる“日本の未来”久保を前面に押し出した。しかし結果は失望しかなかった。これといった存在感を示すことができなかった。シュート数は2本で、枠内シュートはゼロだった」と、久保のパフォーマンスが悪かったと言及。「(アレクシス・)サンチェスや(アルトゥーロ・)ビダルなど世界トッププレーヤーが先発で出場したチリと対等に戦うには力不足だった」と辛辣に批評していた。

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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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