神戸に変革起こすドイツ人闘将 「ポジティブなエネルギー」は“ラストピース”となるか

イニエスタ、ビジャら選手からも称賛の嵐 「ポジティブなエネルギーをもたらす」

 フィンク監督の放つ熱気や活力は、今季不振に喘いでいた神戸の背中をグングンと押している。日本代表MF山口蛍は新指揮官について、「一番は気持ちを選手たちに植え付けてくれている。試合前も、選手のモチベーションを上げる能力の高い監督」と印象を語ると、元スペイン代表FWダビド・ビジャは「監督は来たばかりだが、すごいバイタリティーだったり、スピリットをチームにもたらしてくれている」と絶賛。イニエスタも「ポジティブな印象で、ポジティブなエネルギーをもたらしてくれている」と賛辞を送っていた。

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 フィンク監督は記者会見を終える際、「マタネ!」と日本語で締め括り、手を振って会場を後にした。記者の間でも、その明るさに釣られるように自然と拍手が沸き起こっていた。周りを引き込む人間性が、会場を温かな雰囲気にしていた。いくらタレントが揃っていても、チームがバラバラでは常勝チームにはなれない。逆に、メンタリティーを向上させることで劇的な変革をもたらすことのできる指揮官もいる。闘将フィンクは、今の神戸に最も不足している要素を補うラストピースなのかもしれない。

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