乾貴士を彷彿…守備センスも一流! 18歳MF久保建英が代表デビュー戦で見せた“凄さ”

長友が絶賛した乾の守備センス、久保に通じる「相手が常に嫌がるポジショニング」

 さらに後半30分、大迫が相手GKにプレスをかけるなかで久保が連動。GK視点では前方と左側のパスコースが空いていたが、久保は最も抑えるべき縦コースを切りつつも、もう一方にも圧力をかける絶妙なポジションを取った。

 まさに“相手が嫌がるポジションニング”だが、その点で際立った能力を見せていたのが乾だ。昨夏のロシア・ワールドカップ(W杯)では左サイドバックの長友、左サイドハーフの乾が縦関係のコンビを組んで猛威を振るったが、今年1月のアジアカップの際、長友は乾について次のように語っている。

「ただ単に1対1の守備のセンスではなく、相手が常に嫌がるポジショニングを取っている。それがどれだけチームの守備を支えているか、助けてくれているか。この良さは彼と組んでみないと分からないかもしれないですね」

 エルサルバドル戦の久保も「相手が常に嫌がるポジショニング」が光り、守備時のそれは乾を彷彿とさせた。FC東京を率いる長谷川健太監督は、ハードワークと細部の守備戦術を徹底させているが、そうした指導も久保の成長を助けている。

 攻撃面だけでなく、守備面のセンスも光る久保。果たして、この逸材はどのような成長を遂げていくのだろうか。

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