元ブラジル代表R・カルロス、古巣レアルに助言 「常に勝利し続けることは不可能」
セレソンの後輩ネイマールも気遣う 「良い方向に向かってほしい」
レアル・マドリードで数々の栄光を手にしてきた元ブラジル代表DFロベルト・カルロス氏が、スペイン紙「マルカ」の取材に応じ、盟友であるジネディーヌ・ジダン監督、そしてFWネイマールの婦女暴行騒動と負傷離脱に揺れるブラジル代表にエールを送っている。
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レアル・マドリードは2018-19シーズンを無冠で終えた屈辱を晴らすため、今夏の移籍市場では大型補強を敢行している。フランクフルトからセルビア代表FWルカ・ヨビッチ、チェルシーからベルギー代表MFエデン・アザールを獲得して来季の逆襲を期している。
そんな古巣について、R・カルロス氏は「数多くの栄光を掴んできたチームだが、常に勝利し続けることは不可能だ。困難なシーズンだったとはいえ、我々はバルサやリバプールと同じくらい重要な勝利を手にしている。世界チャンピオンになることは小さなことではないからね。そして今は来シーズンについて考える時だ」と、難しいシーズンだったことを認めつつも、クラブW杯を制したことを評価するべきだとした。
また、かつて銀河系軍団でともにプレーしたジダン監督についても言及。「我々が抱えている問題は、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)に勝利することに慣れ過ぎて、リーグで勝つことを忘れかけていることだ。ジダンはCLで3連覇しているし、リーグのタイトルを取り戻したいと考えているんだ」と明かした。
このようにレアルの未来について話すR・カルロス氏が、同じように気にしているのはコパ・アメリカを戦うブラジル代表だ。「怪我でネイマールを失ったことで、少し冷静になることができるだろう。私は勝つことを願っているけど、ファンや報道陣からのプレッシャーは特大だから、勝つのは難しい」と語り、ネイマールも気にかけている。
「すべてができる限り早く解決されて、良い方向に向かってほしい。私の時代には“フェノメノ”のロナウドがそうだった。物事がうまく運べば、ネイマールに優勝を捧げられるだろう」
かつてのセレソンメンバーとして、期待を込めながらも重圧の大きい選手たちにも配慮した。期待値が高まっているレアルとセレソンは、どこまで力を発揮できるか。R・カルロス氏にとって6月は移籍市場とコパ・アメリカ、どちらからも目を離せない時間となりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)