大邱MF西翼が右膝前十字靭帯を断裂 手術で日本へ帰国、今季中の復帰は絶望的か

大邱FCでプレーするMF西翼【写真:Getty Images】
大邱FCでプレーするMF西翼【写真:Getty Images】

本田所属のメルボルンVや広島と対戦し、Kリーグの日本人選手として知られる西が負傷

 韓国1部Kリーグの大邱FCでプレーする日本人選手のMF西翼が、右膝十字靱帯を断裂し、今季残りの出場が不透明になった。総合ニュースサイト「NEWSIS」など韓国メディアが伝えている。

 大邱FCは7日、「翼選手がトレーニング中に膝を負傷し、精密検査の結果、十字靱帯断裂と診断された。現在、治療のため日本に帰国している」と公式サイトで発表した。

 西は1990年生まれの29歳。専修大サッカー部出身で、大学卒業後はポーランド4部からプロキャリアをスタートさせた。その後もポーランドのクラブなどを転々とし、レンタル移籍でスロバキアでもプレーした経験を持つ。2018年6月から韓国1部Kリーグの大邱FCに活躍の場を移し、今季はリーグ13試合に出場して、1得点を決めていた。

 大邱FCはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)ではグループステージで敗退したが、元日本代表MF本田圭佑が所属していたメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)やサンフレッチェ広島と対戦したことから、Kリーグの日本人選手として注目を集めていた。

 現在、大邱FCはリーグ第15節終了時点で4位に位置し、西も主力としてチームに欠かせない存在だっただけに、負傷が悔やまれる。

 韓国の総合ニュースサイト「news1」は「大邱にとっては(西翼の負傷離脱が)一つの大きな悩みができてしまった」と報じた。また、サッカー専門サイト「インターフットボール」は、「中盤でパスを回しながら大邱の攻撃を引っ張ってきた存在。選手層の薄い状態でシーズンを戦っている大邱にとって、西の負傷にため息をつかざるを得ない状況だ」と伝えている。

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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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