日本代表、“令和初戦”は不完全燃焼な0-0ドロー 攻撃陣不発、初採用の3バック噛み合わず

先発フル出場したFW大迫勇也【写真:Getty Images】
先発フル出場したFW大迫勇也【写真:Getty Images】

トリニダード・トバゴ相手にボールを保持、何度も決定機をつかむが決めきれず

 日本代表にとっての“令和初戦”、5日に豊田スタジアムで行われた国際親善試合トリニダード・トバゴ戦は、新システムのなかで攻撃が噛み合い切らないまま90分を終え、0-0の引き分けに終わった。

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 日本は森保一監督がサンフレッチェ広島を指揮していた当時、前任のミハイロ・ペトロヴィッチ監督から受け継いでリーグ3回の優勝を果たした3-4-2-1システムを採用。配球役にMF柴崎岳を配置し、前線はFW大迫勇也、MF堂安律、MF中島翔哉の3人が1トップ2シャドーを構成した。

 立ち上がりから日本は、それぞれの立ち位置を確認しながらのプレーが続いた。そのなかで前半7分には、インサイドに入ったDF長友佑都の外側に出たボールにシャドーから中島が開き、そこからのクロスを堂安がヘディングシュートで狙った。シュートは外れたものの、最初の決定機を作った。

 日本がボールを持ちながら攻めあぐねるなか、同21分には約25メートルの位置で与えたFKの場面で、相手DFアルビン・ジョーンズの強烈なシュートが日本ゴールを襲ったが、GKシュミット・ダニエルが弾き出して事なきを得た。

 日本は同28分に柴崎がボールを持ったところで相手との駆け引きに勝った堂安が裏に抜けると、柴崎から絶妙なループパスが通った。GKと1対1になってバウンドしたボールに合わせた堂安だったが、飛び出してきた相手GKにブロックされてゴールならず。前半42分には直接FKから中島が際どいシュートを放ったが、クロスバーを直撃してゴールならず。少しずつ攻撃の形が見えるようになった日本だが、先制点を奪うには至らずスコアレスで前半を折り返した。

 後半に入ってもボールを持つ日本だったが、同10分には敵陣でのプレスでボールを奪い切れなかったところからのシンプルな縦パスで、相手FWレビ・ガルシアに抜け出された。DF昌子源が並走するも止められずに切り込まれたが、角度のない1対1をシュミットがストップして失点は免れた。

 森保監督は同16分にMF室屋成を右サイド、MF小林祐希をボランチに投入。さらに同27分にはMF伊東純也とMF南野拓実に2シャドーを入れ替えた。日本は前半よりもペナルティーエリア内まで進出する回数は増えたものの、最後のところで相手を外し切れずにフリーでシュートを打てるような場面が生み出せないまま時間が進んだ。

 残り10分が近づいたところで左サイドをMF原口元気に入れ替えてより攻撃的なメンバーを並べた森保ジャパンだったが、最後まで新システムでのコンビネーションはぎこちなさが否めず、決勝点を奪えずに引き分けた。9日にはエルサルバドルと対戦する日本代表だが、システムの継続やこの試合で登録外となったMF久保建英らの起用を含め、森保監督はどのような判断を下すのか、注目が集まる。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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