「実力のあるヤツが残る」 ベテランFW岡崎が考える日本代表の“あるべき姿”とは?
若手との切磋琢磨を宣言「もっと強い日本代表じゃないとこの先結果が出てこない」
森保一監督率いる日本代表は、6月シリーズで19歳GK大迫敬介(サンフレッチェ広島)、22歳DF中山雄太(PECズヴォレ)、18歳MF久保建英(FC東京)と若い3人を初招集した。「世代交代」「新旧融合」というフレーズが飛び交うなかで、ロシア・ワールドカップ(W杯)以来の代表復帰を果したベテランのFW岡崎慎司(レスター)は、「実力のあるヤツが残っていく」として、これが“普通”だと主張した。
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負傷を抱えながらロシアW杯に出場した岡崎は、レスター4年目の今季、シーズンを通してバックアッパーに回り、リーグ戦でスタメン出場は21試合中わずか1回。海外挑戦9年目にして初のノーゴールに終わり、代表からも遠ざかっていた。
レスター退団も決まったなか、森保監督からロシアW杯以来となる招集を受けた。今回はGK大迫やDF中山、MF久保の初招集組が加わり、これまで以上に若い顔ぶれとなった。岡崎は、ロシアW杯後に森保体制となり、大きく変わった代表をどのように見ていたのか。レスターでも同様の状況で感じていたことがあるという。
「レスターで新しくて若い選手と一緒にやっていくなかで、これが普通なのかなと感じながらプレーしていた。『こいつらもっとすごくなっていくんだろうな』って。日本代表もこれが普通。ワールドカップ後もベテランと若手の融合というのが強く言われているなかで、個人的には、実力のあるヤツが最終的に残っていくのが日本代表だと思う」
アジアカップではタイトルを逃し、準優勝に終わったなか、「本当の競争はここから」と岡崎は語る。
「17歳(取材対応した3日時点での久保の年齢)も33歳も一緒だと思うし、お互いが良いところを出し合って、強くなっていくのが本来の日本代表。それが今まではなかなか変わることがなかったというだけ。言ったら、W杯予選も近づいてくるし、もっと強い日本代表じゃないとこの先結果が出てこないと思うので、これが普通になってこないといけない。自分もそのなかでついていく。結果を残さないと生き残れない。答えはシンプルかなと」
W杯出場3回、歴代3位のA代表通算50ゴールを誇る百戦錬磨のストライカーが、すべてを懸けて新たなサバイバルに挑む。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)