「飛び抜けて追い越しているわけではない」 森保監督が語る17歳久保建英の“現在地”
FC東京でチームを勝たせる活躍を評価しつつ、経験のある選手から学ぶようにエール
日本サッカー協会は23日、6月に行われるキリンチャレンジカップ2019の日本代表メンバー27人を発表した。唯一の2000年代生まれとして、U-20世代から17歳MF久保建英(FC東京)が初招集されたが、「飛び抜けて追い越しているわけではない」と周囲から多くを学び、成長してほしいと期待を込めた。
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バルセロナの下部組織出身の久保は、2015年にFC東京の下部組織へ加入。17年にFC東京とプロ契約を結び、3年目の今季はリーグ戦11試合に出場して2得点と、開幕12戦無敗(9勝3分)のクラブ記録更新に大きく貢献している。
U-20ワールドカップに出場するU-20日本代表のメンバー入りが見送られ、A代表へ初招集される形となったが、森保一監督は「年齢は関係ない」と断ったうえで、選出の理由について説明する。
「チームで見せているパフォーマンスが良いこと。チームで中心となり、存在感を発揮していることで招集した。直近の2試合、得点も奪っているし、チームを勝たせるだけの仕事をしている。そうしたデータも見て招集した」
そして、森保監督は初のA代表参加で久保に期待することについても語っている。
「日本代表に来てというところでは、求めることはクラブと変わらず、彼が攻撃に関わることでアクセント、変化となり、緩急を織り交ぜながらゴールに向かい相手の守備を崩せる。クラブでやっていることを代表でも発揮してほしい。そして、代表に来て私から学んでほしいのは、特にありませんけど、代表全体で言えば、クラブと国を背負って戦うことで違う経験ができる。それを生かしてさらなる成長につなげてほしい。
今回招集させてもらったなかでみなさんの捉え方がどうか分からないですけど、経験のある選手がいるなかで、彼が飛び抜けてその選手たちを追い越しているわけではまだない。これまで支えてきている選手から背中、プレーを見て学び、言葉でもいろいろなことを伝えてもらいながら成長につなげてほしい」
日本が誇る17歳の至宝は、初のA代表で指揮官の期待に応えるパフォーマンスを見せられるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)