ムヒタリアンが全得点に絡む

　失点から嫌な時間が続いたドルトムントだったが、前半終了間際に勝ち越しに成功する。攻撃参加していたフンメルスが左サイドの高い位置で香川からパスを受けると、右足アウトサイドで芸術的なクロスボールを中央へ。ファーサイドで待っていたムヒタリアンがダイビングヘッドで合わせ、ネットを揺らした。

　2-1で試合を折り返したドルトムントは、後半も引き続き主導権を握った。1得点1アシストのムヒタリアンや司令塔ギュンドアンを中心に、同点を狙って前掛かりになるブレーメンの隙を突いて攻撃を仕掛けていく。ブレーメンは次第にファウルでしかドルトムントを止めることができなくなっていった。後半27分にはムヒタリアンのスルーパスを受けたロイスがGKとの1対1を制して、3-1とリードを広げる。2試合連続2ゴールのロイスは後半20分にお役御免となり、カストロと交代でピッチを後にした。

　ブレーメンもペルー代表のベテランFWピサーロを投入して反撃に出るもゴールは遠く、5分間のアディショナルタイムを経て、そのまま3-1で試合終了のホイッスル。終始相手を圧倒したドルトムントはリーグ戦3連勝で勝ち点を26に伸ばした。前日の試合でフランクフルトと0-0で引き分け、開幕からの連勝が10で止まった首位バイエルン・ミュンヘンとの勝ち点差を5に縮めた。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images