「彼を殺してしまったかと…」 アーセナルOB、“顔面直撃キック”回想「すごく怖かった」
MFディアビ、リーグカップ決勝でDFテリーと激突したシーンを振り返る
アーセナルは現地時間29日、UEFAヨーロッパリーグ(EL)決勝でチェルシーとの「ビッグロンドン・ダービー」を迎える。過去のダービーマッチでは数々のドラマが生み出されたが、そのなかでも印象的なシーンの一つが元フランス代表MFアブ・ディアビと元イングランド代表DFジョン・テリーの激突だ。この出来事をディアビ本人が振り返っている。英紙「デイリー・スター」が伝えた。
この出来事が起きたのは、2007年のリーグカップ決勝。CKからのボールをクリアしようと、当時アーセナル所属のディアビが足を蹴り上げると、その足がヘディングにトライしたチェルシーのテリーの顎に直撃。そのままテリーはピッチに倒れ、失神してしまった。
ディアビは古巣アーセナルの公式YouTubeチャンネルで「ものすごく怖かった。彼を殺してしまったかと思ったんだ。私は跪いて祈っていたよ。写真を見れば分かるさ。彼は倒れたまま気を失っていたんだ」と当時の恐怖を振り返っている。
しかしディアビは、この事件が起きる前からテリーがいずれこのような状況になるかもしれないと予想していたという。
「奇妙だった。あの決勝の1週間前に、私は兄弟と一緒に試合を見ていたんだ。たしか、チェルシー対ニューカッスル戦だったと思う。その試合中、FKの時にDFがボールを蹴ろうとしたら、(テリーが)そこに頭を出していたんだ。私は兄弟に『この男はクレイジーだ。きっといつか、誰かが彼の顔を蹴るよ』と言っていたんだ。そして1週間後、自分がその誰かとなった」
EL決勝の舞台でのビッグロンドン・ダービーまで、ついに10日を切った。果たして、今回はどんなドラマが生まれるのだろうか。
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