アルゼンチン人監督が美技 選手顔負けの“吸盤トラップ”に反響「なんてクオリティー」

ベレスを率いるエインセ監督【写真:Getty Images】
ベレスを率いるエインセ監督【写真:Getty Images】

ベレスのエインセ監督がテクニカルエリアに飛んできたボールを巧みなトラップで処理

 アルゼンチン国内のカップ戦「コパ・デ・ラ・スーペルリーガ」のワンシーンが注目を集めている。タッチライン際のテクニカルエリアにいた監督が、飛んできたボールを左足甲で完璧に勢いを殺す“吸盤トラップ”を披露。海外メディアが「なんてクオリティーだ」と動画付きで称賛している。

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 舞台は現地時間12日に行われたカップ戦の準々決勝第1戦、ベレス・サルスフィエルド対ボカ・ジュニアーズ戦。本拠地のベレスが60%を超えるポゼッションで主導権を握るも、お互いに決定打に欠け、スコアレスドローで第2戦を迎えることになった。

 そのなかで、にわかに注目を集めたのは選手ではなく監督だった。後半7分、浮き球のボールがタッチライン際のテクニカルエリアへ。すると、ベレスの指揮官であるガブリエル・エインセ監督はボールを見上げ、落下点に左足を入れて甲の部分で見事に勢いを殺し、ボールを拾い上げて自チームの選手に手渡した。

 エインセ監督は現役時代にアルゼンチン代表として72キャップを誇り、FIFAワールドカップ出場経験(2010年)も持つDF。母国アルゼンチンのニューウェルズでプロキャリアをスタートさせた後は、スポルティングやパリ・サンジェルマン、マンチェスター・ユナイテッド、レアル・マドリード、マルセイユ、ローマと各国の名門でプレーした。引退後は指導者に転向し、2017年12月からベレスを率いている。

 米衛星放送「TNTスポーツ」が公式ツイッターは、「なんてクオリティーだ、グリンゴ(エインセの愛称)」と称賛。海外ファンからも「クラック」「贅沢すぎる」「ベレスで最高」といった驚きの声が上がった。

 日本ではかつて名古屋グランパスを率いていたドラガン・ストイコビッチ氏が、2009年10月17日の横浜F・マリノス戦で、負傷者が出たことで相手GKがピッチ外に大きく蹴り出したボールが名古屋ベンチ前に飛ぶと、革靴を履いたままボールをダイレクトで蹴り返し、相手ゴールに突き刺す離れ業を見せて大きな話題を呼んだ(本人は退席処分)。

 今回のエインセ監督は革靴ではなくスニーカーだったが、現役時代に培ったテクニックは引退して5年が経過した今も錆びついていないようだ。

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