「メッシとC・ロナウドは例外」 ユナイテッドMFポグバ、“アタッカー評価基準”に疑問
サッカー界の見方が変わったと主張 「20ゴールがどれだけ難しいか忘れられがち」
今季マンチェスター・ユナイテッドで公式戦46試合16ゴール11アシストを記録するフランス代表MFポール・ポグバは、攻撃的な選手が多くのゴールを奪えていないことを擁護しつつ、かつてのレジェンドたちを引き合いに出しながら「フットボールは大きく変わった」と、現代サッカーではゴールを決めることはさらに難しくなっていると主張した。イタリア雑誌「ICON」のインタビューに応じ、思いを語っている。
今シーズン、ユナイテッドで攻撃的な中盤の選手として君臨しているポグバは、多くの大会でゴールやアシストといった結果を残している。ただポグバは、近年、攻撃的選手の評価がゴールに関連づくことが多く、フットボール界の見方が以前とは変わってきたことを告白している。
「フットボールは大きく変わった。私は偉大なチャンピオンたちを見て育った。(元イタリア代表FWアレッサンドロ・)デル・ピエロ、(元ポルトガル代表MFルイス・)フィーゴ、(元イタリア代表FWフランチェスコ・)トッティ、その他多くのレジェンドたちをね。全員が偉大で、世界最高峰のチャンピオンだけど、そんな彼らであっても毎シーズン20ゴール以上は取っていないはずだ」
そう語ったポグバは「データ、統計、数値が判断の唯一のパラメーターになっている。それは良い側面もある。現代サッカーの革新的な部分であり、ますますボールを持ってプレーしたいという願望の表れだからね」と力説。その一方で「だけど、トップ選手であっても、20ゴールを決めるのがどれだけ難しいかは忘れられがちだよ」と複雑な胸中も吐露している。
さらにポグバは「今は、これまで以上に難しい。なぜなら大きな大会に出るようなハイレベルのチーム同士のレベルが縮まっているからね」と主張しつつ、「メッシとロナウドは点を取り続けているけど、彼らは例外であり、基準ではない」と語り、過去に5度のバロンドールを受賞している二大巨頭比較対象にしてはいけないと説明している。
(FOOTBALL ZONE編集部)