顔面骨折で“バットマン姿”のCSKA西村、復帰戦で同点弾 露称賛「チームを救うゴール」

CSKAモスクワのFW西村拓真【写真:Getty Images】
CSKAモスクワのFW西村拓真【写真:Getty Images】

ディナモ・モスクワ戦で復帰の西村、終盤に貴重な同点ゴールを決めて現地メディア特集

 FW西村拓真が所属するロシア1部CSKAモスクワが、現地時間5日のリーグ第27節でディナモ・モスクワと対戦し、2-2と引き分けた。左頬骨骨折で一時戦線から離脱し、フェイスガード姿で復帰を果たした西村が同点ゴールを決め、移籍後2ゴール目をマークした。

 試合は前半28分、MFヤカ・ビョルのゴールでCSKAが先制するも、同35分と同43分に連続被弾で1-2と形勢が逆転。劣勢のCSKAは後半34分、MFクリスティヤン・ビストロビッチに代えて負傷明けの西村を投入した。

 西村は4月13日の第23節オレンブルク戦(2-3)で途中出場し、相手選手との接触で左頬骨を骨折。西村が公式ツイッターに負傷の決定的瞬間の写真をアップし、「必ず強くなって戻ります」と誓っていた。

 そんな西村が終盤にチームを救う。後半40分、CSKAが敵陣でFKを獲得し、MFイバン・オブラヤコフが鋭いボールを供給。エリア内に走り込んだ西村はゴールに背を向けた体勢でヘディングし、コースを変える巧みなシュートでネットを揺らした。顔にフェイスガードを装着した“バットマン姿”の西村が歓喜の咆哮を上げると、本拠地のファンも大歓声を送った。昨夏ベガルタ仙台からCSKAに移籍した西村が今季2ゴール目を叩き込み、試合は2-2で終了している。

 ロシアメディア「FOOTBALLTOP」は「日本人FWがチームを救うゴール」と特集。「1-2とリードされていたなか、オブラヤコフのFKからヘディングシュートを打ち込んだ」と伝えた一方、「タクマ・ニシムラがホームチームに勝ち点1をもたらした」と称えている。

 復帰戦で貴重な同点ゴールを叩き込んだ西村。リーグ戦も残り3試合となったなか、さらなる存在感を示せるだろうか。

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