「審判よくやった!」 ソン・フンミンの“蛮行退場”に英メディアも全面肯定「今頃…」
俯きながら退場するソン・フンミンにポチェッティーノ監督は一瞥もくれず
トットナムの韓国代表FWソン・フンミンは現地時間4日、プレミアリーグ第37節の敵地ボーンマス戦(0-1)に先発出場したが、相手選手を突き飛ばし一発退場を命じられた。チームを窮地に追い込む蛮行に批判が集まっているが、英メディアは「審判よくやった!」とジャッジを全面肯定しつつ、俯くソン・フンミンと憮然としたマウリツィオ・ポチェッティーノ監督がすれ違うワンシーンを写真に脚光を当てている。
トットナムは今季、絶対的エースであるイングランド代表FWハリー・ケインが度重なる負傷離脱に苦しんでいるが、代わりに得点源として攻撃陣をけん引しているのがソン・フンミンだ。リーグ戦では12ゴールを記録しており、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でも準々決勝で対戦したマンチェスター・シティを相手に2戦合計で3ゴールを決め、クラブ史上初のベスト4進出の立役者となった。
しかし、トップ4フィニッシュを確定させるべく臨んだボーンマス戦では、頼りのソン・フンミンがとんでもない行動に出てしまう。0-0で迎えた前半44分、相手ペナルティーエリア前でソン・フンミンが相手MFライアン・フレイザーを転倒させファウルの判定となる。その際にボールを拾おうとしたソン・フンミンに相手MFジェフェルソン・レルマが体をぶつけて妨害すると、怒りを抑えられずに両手で突き飛ばしてしまう。その一部始終を間近で確認していた主審は迷うことなくレッドカードを提示した。
韓国人エースの怒りに任せた蛮行に英国内外のメディアからは批判が相次いだが、英メディア「GIVE ME SPORT」も例外なく、公式インスタグラムで「ソン・フンミンが退場処分。審判よくやった! ソンは今頃泣いているだろう…」と主審のジャッジの正当性を強調すると、ピッチを退く瞬間のワンシーンを投稿。俯きながらロッカールームに向かうソン・フンミンと、その姿に一度も目をくれず憮然とした表情でピッチを見つめるポチェッティーノ監督の2ショットを公開している。
ポチェッティーノ監督は試合後、英衛星放送局「スカイ・スポーツ」で「私は(ソン・フンミンの退場について)審判の判断を尊重する」と、主審が下したジャッジを全面的に受け入れる姿勢を見せていた。後半3分には投入直後のDFフアン・フォイスも危険なタックルで一発退場。アルゼンチンの智将にとって、2人の数的不利を抱えてしまう状況は想定外だったに違いない。