ミラン指揮官、依然解任危機 「キエーボ戦とラツィオ戦が決断の試合に」
伊紙報じる ベルルスコーニ会長ら首脳陣はサッスオーロ戦4試合ぶり白星に納得せず
24日のリーグ第9節サッスオーロ戦で4試合ぶりの勝利を挙げた日本代表FW本田圭佑所属のACミランだが、シニシャ・ミハイロビッチ監督の去就問題は依然収束していない。イタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」が報じている。
地元メディアは第8節のトリノ戦後、サッスオーロ戦と27日のキエーボ戦というホーム2連戦がミハイロビッチ監督にとって決定的な試合になると報じていた。その一戦目で、サッスオーロに2-1で勝利。最低限のノルマは果たしたかに見えたが、シルビオ・ベルルスコーニ会長は第11節のラツィオ戦まで経過を観察するという方針に切り替えたという。
「ミラン首脳陣は、より多くを望んでいる。キエーボとラツィオとの試合が決断のためのゲームになる。クラブはミハイロビッチの功績は少なすぎると考えている」
コリエレ紙はこのように伝え、ミハイロビッチ監督が依然として解任危機にあると報じている。トリノ戦から4-3-3システムに変更したミランは、右ウイングにFWアレッシオ・チェルチを起用するなどメンバー構成にも変化を加えた。その一方で、トリノとは1-1の引き分け。サッスオーロ戦は先制PKの場面で相手GKが退場処分になる非常に有利な状況にありながら、同点ゴールを許し、セットプレーで何とか勝ち越しゴールを挙げる戦いぶりだった。
サッスオーロ戦の試合前には、サポーターからの抗議の弾幕で「言葉だけは偉大な軍曹」と痛烈な批判を受けたセルビア人指揮官には2試合でクラブとサポーター双方を納得させる結果と内容が求められている。現在4試合連続で先発から外れている本田だが、指揮官交代となれば、事態は好転するだろうか。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images