“ベストMFヒエラルキー”を海外紙選出 最上位階層の異論なき2人のプレーメーカーは?

(左から)MFエリクセン、MFデ・ブライネ、MFモドリッチ、MFカンテ【写真:Getty Images】
(左から)MFエリクセン、MFデ・ブライネ、MFモドリッチ、MFカンテ【写真:Getty Images】

チームのテンポやプレースタイルを変化させられる優れたMFをUAE紙がヒエラルキー化

 全員攻撃・全員守備が当たり前となった現代サッカーで、MFに課される役割は多岐にわたる。攻守の仕事をこなしたうえで、優れたMFはチームのテンポやプレースタイルを変化させられる力を持っている。UAE紙「Sport360°」は現在活躍するMFを評価し、レベルごとに4段階の階層に分けて紹介している。

 第4階層には、マンチェスター・ユナイテッドのフランス代表MFポール・ポグバとユベントスのボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFミラレム・ピアニッチが名を連ねた。記事ではポグバについて、「調子が良く得意とするプレーをしている場合は、世界一のMF」と評している。今季公式戦で16ゴールを挙げているのに加え、その加速性能や創造性、卓越したボールコントロールなどの才能は時にゲームを完璧に支配すると長所を挙げた。その一方で、誤ったポジショニングや無駄なポゼッションはマイナスの印象を受けると、波が激しいことが理由で上位に位置付けされなかったことを説明している。

 同じく第4階層のピャニッチについては、線が細く体格的に恵まれていないが効率の良さと粘り強さで埋め合わせていると評価。タックルは多くないものの、危機察知能力が高く、守備面でもチームに貢献していると称賛している。さらに、稀代のフリーキッカーで、リヨンで活躍した元ブラジル代表MFジュニーニョ・ペルナンブカーノのように七色の球種を持つことが加点の材料となったようだ。

 続く第3階層には、レアル・マドリードのドイツ代表MFトニ・クロース、バルセロナのスペイン代表MFセルヒオ・ブスケッツという屈指のゲームメーカーが選ばれている。同紙はクロースに「ビルドアップを編成できる数少ない選手」と賛辞を送っている。広範囲にパスを出せる点を長所として挙げている一方、機動性に関してはやや劣るところがあることを短所とした。特に、ブラジル代表MFカゼミーロがいない時には無防備になりがちで、彼には負担が大きすぎると指摘している。

 ブスケッツに関しては、ここ10年間でバルセロナが収めた成功の主人公となってもおかしくはない人物と高評価。その主人公としてアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが挙げられるが、ブスケッツは中心で支え続けたと説明している。プレーの特徴としては“読み”に着目している。ポジショニングなどプレーを読む鋭さに加え、ゲーム全体の流れを読む能力が素晴らしいと評している。

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