「オレは天使じゃない!」 暴行、挑発何でもありのチェルシーエースがヒール路線続行宣言

「白いラインを越えたらオレは変わる」

「フットボールとは常に情熱的で、アグレッシブで、選手は常に自分の全てをささげるものだ。みんなこれに慣れていく必要がある。フットボールは劇場のようなもので、みんないい人間として振る舞わなければいけないと考える人もいる。でも、僕は白いラインを超えたら、選手は変わらなければいけないと思う。ピッチの外とは別人だ。僕は誰にも容赦はしないし、何も求めたりしない」

 一度ピッチを離れれば一人の人間に戻るが、ピッチの上では猛獣のごとく相手に襲いかかり、貪欲にそして狡猾にゴールを狙う。そのスタイルがイングランドのサッカーにフィットした。昨季はアトレチコ・マドリードから移籍1年目から20得点を決める活躍で、チェルシーをリーグとリーグカップの二冠に導いた。

「試合が終われば、僕にも家族があるし友だちもいる。普通の人間としての生活を楽しむことができる。でもピッチの上では、それができない。僕は天使じゃない」

 今季はここまで出場停止もあってリーグ7試合で2得点、チャンピオンズリーグを合わせても3得点と、昨季ほどの勢いはない。それでも、ブラジル生まれのスペイン代表ストライカーはチェルシーの勝利にためにこれからも悪魔になる。筋金入りのヒールというスタイルを貫き、戦い続けることを誓った。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images


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