主審の判定基準の違いにも苦しむ

　スペインではバルセロナとレアル・マドリードの2強を軸に、アトレチコ・マドリードやセビージャなど第2グループがタイトル争いに絡んでくるのが近年の構図となっている。

　一方、巨額の放映権が各クラブを潤すプレミアでは、下位チームにも各国代表のエースクラスが名を連ねる。戦力は均衡しており、ジャイアントキリングが頻発するのがプレミアの醍醐味と言える。また、主審がファウルを取らない傾向にあるという、「フィジカル強調型」の伝統を持つイングランドの流儀に、ペドロは苦しんでいるという。

　バルセロナのタイトル奪取に貢献してきたペドロが、いつ昨季王者で本領を発揮するのか。今季予想外の低迷を強いられているチェルシーの、浮沈の鍵を握る存在かもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images