名将クロップ初陣スコアレスドロー 代名詞の戦術「ゲーゲン・プレス」がプレミアでさく裂!

序盤はハイプレッシャーで中盤を制圧

 後半の立ち上がりは、ややトットナムペースになった。リバプールはボールを奪った後に前半のように前につなげず、後ろに下げる場面が増えた。一方で、トットナムの攻撃陣がボール際でリバプールのDF陣を上回る場面が増え、チャンスになりそうな形が増えていった。
 しかし、前半に両チームともにハイペースで飛ばした影響か、後半も15分ほどを過ぎるとゲームは停滞。互いにチャンスらしい形は作れなくなっていった。クロップ監督のリバプール就任後最初の選手交代は後半36分、MFアダム・ララーナに代えてMFジョー・アレンを投入した。それでも、両チームともゲームを動かすことはできず、このまま0-0で試合終了。クロップ監督のトレードマークの一つである、ゴール後にジャンプしながら喜びを爆発させる姿は次節以降にお預けとなった。
 前半25分くらいまでは、明らかな変化が見て取れたリバプールだが、そこからは運動量の減退もあり停滞したゲームになった。就任直後ながら、ドイツ人名将の真骨頂でもあるゲーゲン・プレスはプレミアの舞台で垣間見れた。イングランド代表イングス、スターリッジ、ベルギー代表ベンテケら主に前線に故障者を抱える中でのドローは及第点と呼べるだろう。今後、どのような形でクロップ・リバプールは進化していくことになるのだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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