森保J、ボリビア戦「パフォーマンス分析」 辛勝のなかでアピールに成功したのは?

ボリビア戦に出場した17選手のアピール度を4段階で査定【写真:Noriko NAGANO&Getty Images】
ボリビア戦に出場した17選手のアピール度を4段階で査定【写真:Noriko NAGANO&Getty Images】

スタメン総入れ替えのボリビア戦は1-0勝利、出場17選手のアピール度を4段階で査定

 日本代表は26日にキリンチャレンジカップ・ボリビア戦で1-0の勝利を飾った。22日のコロンビア戦(0-1)からスタメン全員を入れ替え、MF香川真司(ベジクタシュ)やMF乾貴士(アラベス)、A代表初先発のFW鎌田大地(シント=トロイデン)らを起用したなか、圧倒的にボールを支配しながらゴールを割れず。途中出場のMF中島翔哉(アル・ドゥハイル)の決勝ゴールで辛くも白星を手にした。ここではボリビア戦に出場した全17選手のパフォーマンスをチェック。4段階(◎→○→△→×)で評価した。

<GK>
■シュミット・ダニエル(仙台)=△

 相手のボール支配率は33.7%、被シュート3本でいずれも枠外とピンチらしいピンチはなし。そのなかで、セットプレーに飛び出してボールを弾くなど、判断良く思い切りの良いプレーを見せた。結果的にA代表通算3試合目で初の無失点に抑えて「やれることはやった」と語る一方、試合展開を踏まえて本人も「評価できるような試合ではない」と自己分析している。

(出場なし)
東口順昭(G大阪)
中村航輔(柏)

<DF>
■西 大伍(神戸)=△

 今年移籍した神戸の本拠地で、8年ぶりの代表2キャップ目。気の利いたポジショニングと戦況を読む力は光ったが、チャンスに絡んだのは前半44分に宇佐美へのパスからこぼれ球を乾がシュートを放ったシーン程度。“2列目トリオ”が登場するまでの停滞感を解消する有効な一手とはならなかった。

■三浦弦太(G大阪)=△

 身振り手振りを交えて、ボランチと最終ラインに指示。A代表デビューの畠中をリードしようと奮闘した一方で、相手2トップの力強いポストプレーを封じきれなかった印象は否めない。持ち味のロングフィードも後半2分にあった程度で、キックミスで狙った選手の頭上を大きく越してしまうシーンもあった。

■畠中槙之輔(横浜FM)=△

 A代表デビュー戦は1学年上の三浦とCBコンビを形成。前線へロングボールを放り込んでくるボリビアに対し、184センチのサイズを生かして空中戦でイニシアチブを握った。もっとも、得意とする縦パスが入るようになったのは後半中盤以降。緊張もあって、アジャストするのに時間を要した印象だ。

■安西幸輝(鹿島/→後半28分OUT)=△

 コロンビア戦のA代表デビューに続き、代表初のスタメン出場。持ち前の運動量を生かして何度もアップダウンを繰り返し、同じサイドの乾を追い越して攻撃参加する場面は多く見られた。しかし、ゴール前にクロスを上げるなどフィニッシュの一歩前のプレー、東京ヴェルディのユースとトップチームで同僚だった畠中や乾との効果的な連携も少なく、「差を感じた」と自己評価も厳しかった。

■佐々木翔(広島/←後半28分IN)=〇

 エアバトルなど守備を持ち味とする選手だが、攻撃のギアが上がった展開での出場で積極的にオーバーラップを敢行。後半41分、中島からのパスをダイレクトで上げて鈴木のヘディングシュートをお膳立てすると、アディショナルタイムにも中島との連携からクロスを送ったが、これはわずかに上に大きくなって決定機には至らなかった。本職の守備でもピンチを招くことはなく、まずは及第点といったところか。

(出場なし)
昌子 源(トゥールーズ)
室屋 成(FC東京)
冨安健洋(シント=トロイデン)

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