ブラジルの“新10番”を代表&ミランの英雄カカが絶賛 「彼は素晴らしい物語を紡ぐ」

(左から)ブラジル代表FWルーカス・パケタ、カカ氏【写真:AP&Getty Images】
(左から)ブラジル代表FWルーカス・パケタ、カカ氏【写真:AP&Getty Images】

「背番号の数字は関係ない」と主張も…カカ氏が21歳の“後輩”パケタの代表初ゴールに賛辞

 ブラジル代表は23日にパナマ代表と国際親善試合を行い、1-1と引き分けた。パリ・サンジェルマンFWネイマールが不在だったセレソンは、FIFAランキング76位のパナマから白星を得られず、厳しい結果となった。しかし、同国代表のレジェンドであるカカ氏は、この試合で“10番”を背負ってプレーし、得点を奪ったFWルーカス・パケタ(ACミラン)に対して、「彼は素晴らしいストーリーを紡ぐだろう」と絶賛したと、衛星放送「スカイ・イタリア」が伝えている。

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 FCポルトの本拠地エスタディオ・ド・ドラゴンでパナマと対戦したブラジルは、試合序盤から攻勢を強めていく。前半32分、右サイドでバックパスを受けたMFカゼミーロからのクロスに対して、ファーサイドへ走り込んだパケタが左足インサイドのボレーで合わせ、代表初得点となるゴールで幸先良く先制した。しかし、直後の同36分、FKのボールをDFアドルフォ・マチャドに頭で合わせられて同点弾を被弾。オフサイドのアピールも実らず、ブラジルは試合を振り出しに戻された。その後、猛攻を仕掛けたセレソンだったが、追加点を奪うことができず1-1のまま引き分けで試合を終えた。

 不甲斐ない結果となったブラジル代表だが、この試合で唯一の希望と言っても過言ではないのが先制点を挙げたパケタだ。現在21歳のパケタは名門フラメンゴの下部組織出身で、18歳の時にトップチームでデビューを果たす。そして、今年1月にミランに加入。“ネクスト・カカ”として大きな注目を集めている。

 着々と成長を遂げて結果を残しているパケタを称賛しているのが、ブラジル代表のレジェンドであり、ミランの大先輩にあたるカカ氏だ。「スカイ・イタリア」のインタビューに応じたカカ氏は、パケタへの期待を語りながら、さらなる成長を期待する発言をしている。

「ブラジル代表の10番? 彼にとって素晴らしいことだし、彼は素晴らしい物語を紡ぐだろう。それに彼は(10番を付ける)準備ができていると思う。だけど、フィールドに立てば背番号の数字は関係ないからね。彼は代表チームのために準備しているし、ゲームを重ねて成熟する必要がある。それに、彼には南米の選手をよく知る監督がいるからね。ガットゥーゾは大いに彼を助けるだろうし、パケタも助けてもらっている。意識的にも高まっていると思うよ」

 かつては同僚だったミランのジェンナーロ・ガットゥーゾ監督の指導によって、パケタはさらなる成長を遂げているとカカ氏は考えている。“ネクスト・カカ”と呼ばれる若きブラジルの至宝は、ブラジル代表でもミランでも活躍していくことだろう。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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