120億補強も不振のミランが訳あり補強路線復活⁉ 元オランダ代表の浪人OBが練習参加へ
元背番号10のボアテングに続き、MFエマヌエルソンが合流浮上
日本代表FW本田圭佑の前任の背番号10、ガーナ代表MFケビン・プリンス・ボアテングが来年1月の完全移籍を視野に練習参加しているACミランだが、またしてもクラブOBが練習に参加する可能性が浮上している。イタリアのミラン専門ニュースサイト「ミランニュース」が報じている。ミランの練習場であるミラネッロに姿を現したのは、元オランダ代表MFウルビー・エマヌエルソン。ミランには2011年1月からから、途中で期限付き移籍を挟み2014年6月まで所属していた。
今年1月の移籍市場でアタランタに移籍していたエマヌエルソンだが、昨季シーズン終了後に契約が終了。現在所属チームがない状態になっていた。現在浪人状態のOBに、古巣のミランが手を差し伸べてトレーニング施設の使用を許可したという。現状ではトップチームと共に戦術的なトレーニングなどを行うわけではないが、今後の状況次第では練習参加という形になる可能性があるという。
左利きで、左サイドであれば最終ラインからウイングまでこなすユーティリティープレーヤーのエマヌエルソン。今季の開幕からシニシャ・ミハイロビッチ監督が取り組んでいた4-3-1-2システムではサイドの人員の需要は少なかったが、4-4-2もしくは4-3-3への変更が検討されている現状では、急に人数が必要なポジションに変わった。純然たるウインガータイプの人材がFWアレッシオ・チェルチしかいない現状では、本田を含めMFジャコモ・ボナベントゥーラ、MFユライ・クツカ、FWカルロス・バッカなど、本来は中央のゾーンでプレーする選手がサイドで起用される可能性が高まっている。
果たして、この動きはシャルケから戦力外となっているボアテングに続き1月の移籍市場を見越したものになるのか。フリーであるために即戦力として契約するという事態に発展する可能性もある。久しぶりに120億円補強にもかかわらず、今季3勝4敗で11位と不振のミランは、近年目立った移籍金ゼロなどの訳あり補強路線に戻るのか。かつての名門の動きには注目が集まっている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images