レアルMFモドリッチの“幻の先制弾”が物議 元主審が指摘「VARはミスを犯した」
レアルは2-0でジダン初陣を白星で飾るも、モドリッチの“先制弾”が取り消される
レアル・マドリードは現地時間16日、リーガ・エスパニョーラ第28節セルタ戦で2-0と勝利を収め、電撃復帰したジネディーヌ・ジダン監督の初陣を白星で飾った。一方、クロアチア代表MFルカ・モドリッチの決めたゴールが取り消しになり、物議を醸している。
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レアルは10日のリーガ第27節バジャドリード戦で4-1と勝利したなか、翌日にサンティアゴ・ソラーリ監督を解任。昨季まで指揮を執っていたジダン監督が再就任することが電撃発表された。初陣となった16日のセルタ戦では、前半をスコアレスで折り返したものの、後半11分にネットを揺らす。CKの場面、ドイツ代表MFトニ・クロースのクロスは相手選手にクリアされるも、こぼれ球に合わせたモドリッチが叩きつけるボレーシュートをゴール左に突き刺した。
ガッツポーズを決めたモドリッチだが、この後VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入し、オフサイドポジションにいたフランス代表DFラファエル・ヴァランがプレーに関与したとしてゴールは取り消された。スペイン紙「AS」は「モドリッチのゴールは却下するべきではなかった」と見出しを打ち、元主審のイトゥラルデ・ゴンサレス氏がVAR判定に異論と唱えていることを伝えている。
「ゴンサレスはマッチオフィシャルがゴールの取り消しを判断したのは間違いであると指摘している。『キックの瞬間からゴールに至るまでのボールを見たら、オフサイドではない』との見解だ。ヴァランは実際ボールから離れており、ボールとGKの距離の間に立っているわけではなかった」
ゴンサレス氏は「プレーに干渉していないため、レフェリーとVARはミスを犯した」と結論付けており、ヴァランは少し横にズレる動きをしたものの、ゴールを取り消すほどの介入はなかったことを主張している。
レアルはその後、後半17分にスペイン代表MFイスコ、同32分にウェールズ代表FWギャレス・ベイルが得点を奪ったため、モドリッチのゴール取り消しが勝敗に影響することはなかったことが救いだった。