日本代表復帰の香川真司をどう生かすか? 布陣別で見る森保ジャパンの「香川活用法」

香川が入ることで森保ジャパンの「攻撃面のメカニズム」は変わる

 ディフェンス時にはこれまでどおり4-4-2になり、香川は前の2枚の一角としてビルドアップのコースを限定しながら、相手の最終ラインとボランチの両方にプレッシャーをかけるポジショニングや、必要に応じてプレスバックしてボランチと挟むディフェンスは香川が得意とするところで、高い位置でのボール奪取を助けることになる。

 香川が一人入ることで、特に攻撃面のメカニズムがこれまでの森保ジャパンから変わってくることが想定される。森保監督もそうした変化を期待しているはずだが、個人ですべて解決するタイプではないので、周囲がビジョンを共有して「生かし、生かされる関係」を作れるかが鍵になるだろう。

河治良幸

かわじ・よしゆき/東京都出身。「エル・ゴラッソ」創刊に携わり、日本代表を担当。著書は「サッカーの見方が180度変わる データ進化論」(ソル・メディア)など。NHK「ミラクルボディー」の「スペイン代表 世界最強の“天才脳”」を監修。タグマのウェブマガジン「サッカーの羅針盤」を運営。国内外で取材を続けながら、プレー分析を軸にサッカーの潮流を見守る。

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