マンU指揮官の”パワハラ”を受けるGKバルデス 窮地のニューカッスルが獲得を検討
守護神クルル離脱の穴を埋める救世主になるか
プレミアリーグ最下位に沈むニューカッスルは、正守護神のオランダ代表GKティム・クルルが今季絶望の重傷を負ったことを受け、代役にマンチェスター・ユナイテッドのGKビクトール・バルデス獲得の可能性を探っているようだ。ルイス・ファン・ハール監督の下で戦力外となっている元スペイン代表が、ニューカッスルの救世主となるべく、獲得候補に急浮上した。英地元紙「デイリー・スター」が報じている。
オランダ代表に招集されていたクルルは、10日の欧州選手権予選のカザフスタン戦で右膝前十字靱帯を断裂。診断の結果、残りのシーズンを欠場することが決まった。GKの人材不足に悩むニューカッスルは、すでに第2GKのカール・ダーローも負傷離脱中で、プレー可能なGKはアイルランド代表のロバート・エリオットのみ。4部のクロウリー・タウンに期限付き移籍していたフレディ・ウッドマンを呼び戻すなど緊急措置が取られている。そのため、1月の移籍マーケットでGKの補強に乗り出すことが濃厚だ。
一方、ユナイテッドで2シーズン目を迎えたバルデスは、今季開幕前にリザーブチームでのプレーを拒否したことでファン・ハール監督の怒りを買い、「私の哲学に反した」として戦力外に。トップチームの練習時間中のクラブハウスへの立ち入りが禁止され、クラブが発表した公式ツイッターの2015-16シーズンの集合写真には、バルデスの姿だけがないという屈辱的な扱いを受けている。
すでに母国スペインのセビージャ、プレミアリーグのチェルシーやリバプールなども獲得に興味を示していると報じられている。ファン・ハール監督はプレミアのライバルクラブへの移籍を禁じているとも言われているが、バルセロナで多くのタイトルを獲得してきた経験豊富なバルデスは、リーグ未勝利で窮地に立たされているニューカッスルにとって願ってもない人材となるだろう。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images