苦境の三冠王者バルセロナ 冬の移籍市場で使える補強費はわずか13億円

FFP遵守のために大幅な赤字削減が必要

 バルセロナは来年1月にFIFAによる補強禁止処分が解除となるが、今後はUEFAのファイナンシャル・フェア・プレー(FFP)の問題で、移籍市場に投入できる補強費はわずか1000万ユーロ(13億円)に制限されることが判明。アルゼンチン代表FWリオネル・メッシら故障者の相次ぐ昨季の三冠王者が、再び苦境に直面することになった。スペイン地元紙「スポルト」は「バルセロナの両手は縛られた。1月に1000万ユーロしか使えない」と特集している。

 バルセロナは現在、苦境に立たされている。左膝靭帯損傷でエースのメッシは長期離脱。ブラジル代表MFラフィーニャは右膝十字靭帯断裂で今季絶望。司令塔のアンドレス・イニエスタも右太もも裏の故障で戦線離脱している。

 18歳未満の選手獲得や登録で規定違反を犯し、FIFAから昨年制裁処分を受けていたバルサは、1月の移籍市場で攻勢をかけると見られていたが、ここでも大型補強は展開できないという。

 バルセロナは累積赤字が足かせになり、FFPに抵触している状況だという。デロイト社の調べによると、2015年6月の赤字は3億2800万ユーロ(435億円)にも上り、FPPを遵守するためには今季中にこの15パーセントに当たる5000万ユーロ(68億円)の赤字を削減しなければいけない状況だという。

 

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング