フランス有利が変わらないグループE エクアドル、スイス、ホンジュラスが1次リーグ2位突破を争う

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 ただし、今大会の本当の盛り上がりはこれからだ。世界一を懸けたハイレベルな戦いが展開されていく。日本が負けたからもう見ない、というのは少々もったいない。日本の現在地を確かめる上でも、最後まで世界最高峰のイベントに引き続き注目してほしい。

 ここまでの1次リーグの戦いを振り返っても、優勝経験のある7カ国のうち、スペイン、イタリア、イングランドがすでに敗退した。それは列強各国のレベルが下がったというより、参加国全体の底上げがあったからだろう。

 中でも南米の洗練されたサッカーは、目を見張る物がある。ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイだけでなく、コロンビアやチリも独特の個人技や身体能力をベースに、ポゼッションとカウンターを見事なまでに使い分ける。実際、ここまで南米からの参加国で脱落したチームはない。残りはグループE、明朝登場するエクアドルを残すのみだ。

 そのグループEの最終戦である、フランス対エクアドル、スイス対ホンジュラスの2試合は、日本時間26日午前5時にキックオフする。フランス以下は混戦が予想されたがグループEの現在の順位は以下の通りだ。

1位:フランス、勝ち点6、得失点差+6

2位:エクアドル、勝ち点3、得失点差±0

3位:スイス、勝ち点3、得失点差-2

4位:ホンジュラス、勝ち点0、得失点差-4

 首位フランスの敗退と、最下位ホンジュラスの勝ち上がりも数字上は可能性を残している。

 まず、フランスは、勝利か引き分けの時点で勝ち抜けが決まる。仮に負け、スイスがホンジュラスに勝ったとしても、エクアドルとは6、スイスとは8ある得失点差をひっくり返されなければ、順位は入れ替わらない。ほぼ勝ち抜けは決まっているといいだろう。

 やはり注目は2位争いになる。エクアドルとスイスは、現在は同じ勝ち点で並ぶ。どちらかだけが勝利した場合は、その勝者が決勝トーナメントに進む。ただし、両者が勝った場合は、勝ち点6で並ぶ事になる。その場合は、この2カ国は得失点差で、決勝トーナメント行きを争う。現状では2点差のリードがあるエクアドルが有利だ。両チームが引き分けた場合は、得失点差で上のエクアドルが決勝トーナメントに進出する。

 そして、両国が負けることもあるだろう。その場合はホンジュラスも加えた3チームで、得失点差を争うことになる。つまり、スコアが動けばすぐに順位が変動する、非常に面白い、目の離せない2試合になるのだ。

 

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