最高のコンビ

　リバプールは昨季ウルグアイ代表FWルイス・スアレスがバルセロナに移籍し、今季はイングランド代表FWラヒーム・スターリングがマンチェスター・シティへと去った。相次ぐ主力流出という苦しいサイクルにある。最近の公式戦10試合でわずか2勝という不振からブレンダン・ロジャース監督は解任された。

　だが、クロップ氏が率いたドルトムントも今のリバプールと似た状況にあった。バイエルンなどの強豪に毎年、ゲッツェ、レバンドフスキといった主力を抜かれながらも、次々と若いタレントを発掘して補ってきた。そうした育成力も今のレッズには必要な能力となるだろう。

　2シーズン前にプレミア優勝まであと一歩のところで失速したリバプールに名将は栄冠をもたらすことができるのだろうか。「クロップは勝利者だ。間違いない」。皇帝は、かつての宿敵がプレミアで栄光を勝ち取ることを断言した。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images