かつての宿敵から届いた賛辞

　ドルトムントの前監督のユルゲン・クロップ氏のリバプール新監督就任が秒読み段階に突入する中、意外な人物がプレミアリーグでの成功に太鼓判を押している。

「クロップは全世界でもファンタスティックな監督だ。ボルシア・ドルトムントでもマイルストーンを打ち立てた。そして、ワールドクラスのチームを作り上げた。彼は私にとって世界最高の監督の一人だ。もしも、リバプールが彼と契約できるチャンスがあるのなら、契約すべきだ」

　英衛星放送「スカイ・スポーツ」でそう語ったのは、ドルトムントの宿命のライバルであるドイツ王者バイエルン・ミュンヘンのフランツ・ベッケンバウアー名誉会長だった。「皇帝」の異名を持つレジェンドは2010年と11年でブンデスリーガ連覇を許したクロップ氏の手腕に疑いなしと笑顔で断言した。

　その才覚は、手腕や実績だけではない。日本代表MF香川真司の才能を開花させた、人間性も抜群だという。「すごくチャーミングな男で会話も好きなんだ。選手とあまりに会話を重ねる。選手と話して、いいフィーリングを与える。リバプールも世界のトップクラブの1つ。このコンビネーションは最高のコンビになるね」