なぜ、大迫勇也は決勝で敗れた直後に一度ピッチを去ったのか? 本人が揺れた心情告白

日本代表のFW大迫勇也【写真:田口有史】
日本代表のFW大迫勇也【写真:田口有史】

カタールとの決勝直後に一度ピッチから去った大迫、揺れた心情について本人が言及

 森保一監督率いる日本代表は1日のアジアカップ決勝カタール戦で1-3と敗れ、2011年大会以来の優勝を逃した。試合終了のホイッスルが鳴った直後、エースFW大迫勇也(ブレーメン)は悔しさを露わにすると、両軍の選手が残るなかで1人ピッチから一度去り、再び戻る出来事が起きている。本人がその時の揺れた心情について告白した。

 試合は前半12分に豪快なオーバーヘッド弾で先制点を決められると、同27分には強烈なミドルシュートを叩き込まれた。0-2と劣勢の日本は後半24分にMF南野拓実(ザルツブルク)が1点返して反撃の狼煙を上げた一方、後半38分にはVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)判定でDF吉田麻也(サウサンプトン)のハンドを取られてPKを献上し、これを決められて1-3と敗れている。

 試合終了のホイッスルが鳴り響き、ピッチ上は歓喜するカタールと落胆する日本の構図が広がった。そのなかで1人ピッチから歩いて去ったのが大迫だ。ペットボトルを蹴り上げ、そのままピッチサイドから出ていく。日本のチームスタッフが制止に入るも、興奮冷めやらぬ大迫は意に介さず、一度その場を後にした。しかしすぐさま姿を現し、再びピッチ内へ戻っている。

 その時、大迫の心は揺れていた。試合直後の心境を本人は「悔しさと後悔と両方、複雑な気持ちでした」と振り返っている。何よりエースとしての責任を強く感じていた。「上の世代が抜けて、年齢的にも立場的にも引っ張っていかなくてはいけないと個人としても分かっているつもりで、優勝ができなかったのは僕にも責任がある」と口にしている。

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