「日本×カタール」のアジア杯決勝、興行面で不安? 観客動員で理想的なカードは…

日本代表FW大迫勇也(左)、カタール代表FWアルモエズ・アリ(右)【写真:Getty Images & AP】
日本代表FW大迫勇也(左)、カタール代表FWアルモエズ・アリ(右)【写真:Getty Images & AP】

今大会すべて観客1万人超のUAEが敗退、決勝進出のカタールは国交断絶で多大な影響

 森保一監督率いる日本代表は28日のアジアカップ準決勝でイランを3-0と撃破し、2月1日の決勝でカタールと対戦する。日本にとって2大会ぶり5回目の優勝、カタールにとって初優勝が懸かる大一番だ。両国内での注目度が徐々に高まっている一方、大会の興行面を考えると“理想的な決勝カード”とは言い難い。

 1月5日、開催国UAE対バーレーン(1-1)の一戦から幕を開けたアジアカップも、いよいよ日本対カタールの決勝で閉幕する。出場24カ国が1カ月近くにわたり激闘を繰り広げ、決勝カードも決定した。ところが決勝が行われるアブダビではサッカー熱が感じられず、“決勝直前感”も薄い。

 その一つの原因は、開催国UAEがベスト4で敗れたことだろう。かつて日本代表を率いたイタリア人のアルベルト・ザッケローニ監督の下、UAEはグループ首位通過を果たすと、決勝トーナメントでもキルギス(3-2)、前回大会王者オーストラリア(1-0)を撃破。一気に熱が高まったなかで準決勝カタール戦を迎えた。しかし、3万8646人が集まった一戦で0-4と完敗し、決勝進出を逃している。

 今大会、すべての試合で観客1万人超はUAEのみだ。最多はグループリーグ第2戦UAE対インド(2-0)の4万3206人。開催国であり、試合ではさすがの集客力を誇った。ところが、そのUAEがカタールに敗れ、ベスト4で姿を消している。また、カタールは政治的な理由からUAEと国交を断絶しており、現地で試合を応援できるサポーターはごく少数。その意味で、カタール側の集客力は低い。

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