韓国エースとして輝けなかったソン・フンミン 8強敗退に失意「体力的につらかった」

韓国代表FWソン・フンミン【写真:ⒸAFC】
韓国代表FWソン・フンミン【写真:ⒸAFC】

カタールに0-1で敗れてアジア杯終戦 「自分に腹が立っている」

 韓国代表は25日、アジアカップ準々決勝でカタール代表に0-1で敗れ、大会から姿を消した。トットナムに所属するエースFWソン・フンミンがグループリーグ第3戦の中国戦(2-0)から合流したが、プレミアリーグでの好調ぶりは影を潜めた。相手の警戒対象となり、徹底マークに遭うのは分かっていたことだが、休みなくプレーし続けた結果、疲労の蓄積によるコンディション不良は明らかだった。

 韓国のサッカー専門サイト「インターフットボール」によれば、カタールに敗れ、ベスト8でアジアカップを去ることになった韓国代表のキャプテンは、ミックスゾーンで頭をもたげ、こう語ったという。

「なんと言えばいいのか分からない。体力的にもつらかったですし、準備が足りなかったようです。このような試合を見せてしまったこと、失望させてしまったことにとても申し訳ない」

 また、「体力のことを口にするのは自分でも心苦しい。ただ、コンディションが良かったことはなかった。十分な睡眠も取れず、寝ようとしても思うようにいかなかった。あまりにも上手く事が運ばず、自分に腹が立っている。今日の結果も自分のせいのようで、責任を感じる」と語ったという。

 期待されながらも結果を残せなかった韓国代表のエースは、一旦気持ちの整理が必要かもしれない。

 ただ、ソン・フンミンには休む暇がない。すぐに所属クラブのトットナムに戻り、プレミアリーグでの戦いが待っている。アジアカップでの疲労を引きずらずに、今季見せてきた好パフォーマンスを取り戻せるのか。気持ちを切り替えていきたいところだ。

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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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