「マナーも積んだ韓国、勝ち点だけ積んだ日本」 “フェアプレー”巡り韓国紙が両国を比較
ウズベキスタン戦の塩谷のゴールシーンが物議 韓国紙は「非マナー」と指摘
日本代表はアジアカップのグループFで3連勝し、勝ち点9の首位で決勝トーナメント進出を果たした。17日のグループリーグ第3戦のウズベキスタン戦に2-1と勝利したが、決勝点となったDF塩谷司(アル・アイン)の豪快なミドルシュートの場面が韓国内で物議を醸している。
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韓国の経済紙「ヘラルド経済」は「(相手チームに)倒れている選手がいるにもかかわらず、プレーを止めなかったのは“非マナー”だ」と指摘。また、総合ニュースメディア「インサイト」も、「相手選手が倒れているのに試合を止めずにゴールを決めた日本」と伝えている。
特に「ヘラルド経済」は、塩谷のゴール前後の状況について、詳しく説明している。
「後半13分、三浦弦太のヘディングが相手DFに当たってこぼれ、そこからDF塩谷が左足の強烈なミドルシュートで追加点を決めた。問題となったのは、得点前のCKのあと、ウズベキスタンの選手がゴール前で倒れていたことだ。ボールを保持していた日本だが、CKからの攻撃を跳ね返されたので、その時点で試合を止めることができた。しかし日本はプレーを止めずにクロスを上げ、ウズベキスタンの守備の隙を突いて、決勝点を挙げた」
しかし同紙は、「厳密に言えば、試合を止める義務はない。審判がファウルを取らなかったし、試合を継続させた。集中力を失ったウズベキスタン選手らが反省すべき部分もある」と伝え、日本に対し一定の理解も示している。
金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。