青森山田のMF天笠が掲げた選手権Vに続く目標 「大学ナンバーワンボランチになって…」

青森山田のMF天笠泰輝【写真:Noriko NAGANO】
青森山田のMF天笠泰輝【写真:Noriko NAGANO】

相手の逆手に取るようなドリブルで流経大のプレスをかいくぐって攻撃を演出

 ピッチを見ていて「またあの選手だ」と何度も感じさせられた。14日に埼玉スタジアム2002で行われた第97回全国高校サッカー選手権の決勝で、青森山田(青森)は3-1で流通経済大柏(千葉)に勝利して2大会ぶりの優勝を飾った。前線の選手たちが個性を生かしたプレーで躍動するなかで、その下支えとして輝いていたのが「6番」のMF天笠泰輝だった。

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 流通経済大柏は、試合後に本田裕一郎監督が「選手に伝えたのは、とにかくボールを取ること」と話したように、強烈なプレスを持ち味に戦ってきた。双方ともに序盤はその回避にロングボールを使っていたが、次第に青森山田がそのプレスをかいくぐって攻撃を作る場面が出始める。その理由を探した時に、多くの場面で天笠が寄せてくる相手を逆手に取るようなドリブルで1人かわしてボールを展開していた。

 準決勝の尚志(福島)戦を見た時に、ドリブルのイメージはあまり残らない選手だった。試合後に天笠は「尚志や矢板中央(栃木/準々決勝で対戦)はそれほど寄せて来ないので、シンプルにつないで組み立てることを考えていました。ただ、流経さんはボールを持ったらプレスに来ると分かっていました。足元に強く来るので、引き付けてからちょっとボールを出すだけではがせると思っていたので、意識をしていました」と、対戦相手によってどんなプレーが効果的なのかを考えていたと話した。

 おそらく、流通経済大柏にしてみればボールを奪うタイミングとして追い込んだところ、取れると思ったところで取れないという場面を何度も作られたことになるのだろう。そして、前向きにプレーできるチャンスを多く作った天笠は、個性の強い味方の生かし方もまた考えながらのプレーをしていたという。

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