「アジアサッカーに必要なのは…」 神様ジーコ、“対世界”の経験不足を指摘

元日本代表監督のジーコ氏【写真:Getty Images】
元日本代表監督のジーコ氏【写真:Getty Images】

元日本代表監督の視点で「欧州と南米のチームとの激しい試合」の必要性を力説

 日本代表は現地時間9日、アジアカップのグループリーグ初戦トルクメニスタン戦を迎える。元日本代表監督のジーコ氏(現・鹿島アントラーズテクニカルディレクター)は「Omnisport」のインタビューに応じ、アジアサッカーが直面する課題について言及している。

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 ロシア・ワールドカップ(W杯)後に発足した森保一新体制では、MF中島翔哉(ポルティモネンセ)、MF南野拓実(ザルツブルク)、MF堂安律(フローニンゲン)の“三銃士”が台頭し、国際親善試合5試合を4勝1分の無敗で駆け抜け幸先の良いスタートを切っている。

 アジアカップ直前に中島を負傷で欠くアクシデントに見舞われたものの、ジーコ氏は日本を「優勝候補」と太鼓判を押している。一方で、アジアサッカー全体が抱える課題についても触れている。

「アジアサッカーに必要なのは欧州と南米のチームとの激しい試合だ。ナショナルチームの試合だけではなくね。アジアのチームはアジア同士でしか試合をしていない。それ以外の試合はない。現在は彼らとプレーできる可能性だけがある。鹿島はこれまで59試合プレーしてきたが、アジア以外のチームとの試合は2試合だけだった。そこから何か交換することはない。シーズン始めにツアーに行くチャンスがあったが、現在の予定では不可能だ。欧州のチームはトーナメントを戦い、シーズン前に少なくとも10試合ほどプレーする。アジアのチームはそうではない」

 2002年から4年間にわたって日本代表を率いたジーコ氏は、04年のアジア杯で見事優勝を達成したものの、06年のドイツW杯ではグループリーグ敗退を喫していた。アジアサッカーが世界に対して戦いを挑む姿勢に、当時から思うところがあったのかもしれない。

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