最強のロナウドはどっちだ? 元祖・怪物対CR7で欧州で議論紛糾!

ロブソン監督の名言「私の戦術はロナウドだ」

 ヨーロッパでのキャリアをオランダのPSVでスタートすると、バルセロナ、インテル、レアル・マドリード、ミランといったスペインとイタリアの名門を渡り歩いた。バルセロナに所属していた当時、「攻撃の戦術が無い」と批判されたボビー・ロブソン監督が「私の戦術はロナウドだ」と胸を張って言い返したというエピソードもある。インテル時代にユベントスとし烈なスクデット争いをした当時のルイジ・シモーニ監督も、同様の言葉を残した。それほどまでに、絶対的な存在だった。
 残念だったのは、キャリアの絶頂期に大きなけがをしてしまったこと。インテル時代に負った右膝の負傷は、ほぼ3シーズンに渡って彼のプレーを見る機会を失わせた。実際のところは、一度は復帰したが、その復帰戦で同じ箇所を痛めて長引く不運にも泣かされた。ロナウドがピッチに崩れ落ちた瞬間、対戦相手の選手が頭を抱えたほどの衝撃シーンだった。
 W杯日韓大会後に加入したレアルでは、太り気味の体形がしばしば批判の種になった。しかし、その体格からは想像もできないような瞬発力で抜け出してゴールを決めると「さすが! エル・ゴルド(肥満体)」という横断幕が張られたほど。最終的に11年に母国ブラジルのコリンチャンスで引退したが、クラブ通算518試合出場362得点、代表通算98試合出場62得点という驚異的な数字を残した。
 一方の、クリスティアーノ・ロナウドは、まだ30歳でバリバリの現役。日韓W杯が開催されていた当時、ポルトガルのスポルティング・リスボンで頭角を現すと、03年夏に当時の“サー”・アレックス・ファーガソン監督に見いだされてマンチェスター・ユナイテッドに加入。09年夏までにプレミアリーグ196試合出場84得点を記録してきた。
 その後、加入したレアルでもゴールを積み重ね、常に「世界最高の選手は誰だ」という話題で主役になる存在である。

 

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