鹿島、クラブW杯「出場全17選手査定」 現地取材記者が最も評価した選手は?

(左から)MF遠藤、DF内田、MF安部、DF昌子【写真:AP&Getty Images】
(左から)MF遠藤、DF内田、MF安部、DF昌子【写真:AP&Getty Images】

リーベル戦で負傷交代も…取材記者を唸らせる働き 「韓国人GKのレベルは恐ろしく高い」

 UAEで開催されたFIFAクラブワールドカップ(W杯)は、欧州王者レアル・マドリードが決勝で開催国代表アル・アインに4-1と快勝し、史上初の3連覇を達成して幕を閉じた。アジア王者の鹿島アントラーズは準々決勝で北中米カリブ海王者グアダラハラを下すも、準決勝でレアル、3位決定戦で南米王者リーベル・プレートと連敗し、最終的に4位で大会を終えた。

 そんななか、現地で大会を取材したライターの河治良幸氏が、クラブW杯に出場した鹿島の全17選手を査定。5段階評価(最高が5つ星)で各選手のパフォーマンスを見ていく。

【鹿島/クラブW杯成績:4位】
準々決勝 グアダラハラ 3-2 得点者(鹿島):永木、セルジーニョ、安部
準決勝 レアル・マドリード 1-3 得点者(鹿島):土居
3位決定戦 リーベル・プレート 0-4 得点者(鹿島):なし

   ◇   ◇   ◇

【GK】
クォン・スンテ 3試合・5失点 ★★★★★ 
追加点を防ぐセーブと同点ゴールの起点になったキック。グアダラハラ戦の逆転勝利の功労者であり、レアル戦でも彼の奮闘がなければさらに失点を重ねていた可能性が高い。リーベル戦は、立ち上がりのアクシデントは味方の決定的なピンチをカバーしたところで起きた。その後しばらくプレーを続けるも無念の交代。基本的なセービングの能力に加えて、勇気、覇気などはアジアを超越した存在だ。それでもアジアカップのメンバーに入っていないのだから選ぶスタッフの趣向はあるにせよ、韓国人GKのレベルは恐ろしく高い。

曽ヶ端準 1試合・4失点 ★★
クォン・スンテのパフォーマンスがあるのも、ハイレベルな競争を促すベテランの存在あってこそ。リーベル戦はかなり難しい状況で急きょ入ったなか直後のCKから失点も、落ち着いてチームを支えた。前半の試合を作った存在だが、後半の大量失点の流れを止めることはできなかった。

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河治良幸

かわじ・よしゆき/東京都出身。「エル・ゴラッソ」創刊に携わり、日本代表を担当。著書は「サッカーの見方が180度変わる データ進化論」(ソル・メディア)など。NHK「ミラクルボディー」の「スペイン代表 世界最強の“天才脳”」を監修。タグマのウェブマガジン「サッカーの羅針盤」を運営。国内外で取材を続けながら、プレー分析を軸にサッカーの潮流を見守る。

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