アラベスがJ2昇格の鹿児島と提携した理由 来日したCEOに密着、見えてきた狙いとは?

アラベスの3人が来日し、鹿児島の徳重代表らと業務提携について話し合った【写真:Football ZONE web】
アラベスの3人が来日し、鹿児島の徳重代表らと業務提携について話し合った【写真:Football ZONE web】

スペイン1部で躍進の地方クラブ、アリツCEOら3人が来日 J2昇格の瞬間を見届ける

 11月24日11時半、鹿児島空港に3人の外国人が大きな荷物を携え降りてきた。彼らを出迎えたのは、翌25日のJ3リーグ第33節でアスルクラロ沼津との大一番を控えた鹿児島ユナイテッドFC代表を務める徳重剛代表だ。

 3人の中で最も身長が高く、温和な表情をした男はアリツ・ケヘレタ氏。現在スペイン1部のリーガ・エスパニョーラでバルセロナやレアル・マドリード、アトレチコ・マドリードといった強豪クラブとともに上位争いを演じるデポルティボ・アラベスを運営するバスコニア・グループのCEO(最高経営責任者)だ。セールス・マーケティングを担当するパブロ・オルティス・ドネア氏と、主にIT分野を担当するコンサルタントのアンデル・イニャライラギ氏の二人とともに、鹿児島との業務提携についての話し合い、そして願わくばJ2昇格の瞬間を見届けるために、スペイン・バスク地方のビトリアからはるばるやってきた。

 3人は空港から直接ホテルへ向かうのではなく、桜島経由で鹿児島の景観を楽しみながらドライブをした。途中で黒酢の製造所に立ち寄ったり、あえて市場の定食屋で取れたての鮮魚をふるまったのも徳重代表の戦略だ。パートナーとは同じフィロソフィーを持ちたい、自分のホームタウンに対して同じように愛着を持ってほしい――鹿児島という地域を感じてもらうためにあえて遠回りしたのはそれが理由だ。

 遅めのランチを取っている最中、徳重代表が突如無口になった。J2昇格を争うザスパクサツ群馬が、前節鹿児島が勝った藤枝MYFCに先制点を奪われ、残り10分を切ると緊張感が高まったのか箸が進まなくなってきた。そして明日の試合でJ2昇格が決定する可能性が出た瞬間、アラベスの3人も思わず徳重代表に抱きつく。彼らはすでに同じ絵を見ている印象を受けた。

 休む間もなく、業務提携に向けたミーティングが始まった。スペインの強豪チームで、フランス、クロアチア、北欧、アフリカなどのサッカークラブとネットワークを構築しているアラベスと、現時点ではJ3の地方クラブがどのような提携が可能なのか、熱い議論が続いていく。

 そして決戦当日の25日、試合直前の11時15分からアラベスと鹿児島の業務提携に関する記者会見が開催された。

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