ユナイテッド第3GKの悲哀 「ファン・ハールによって抑制されたタレントの一例だ」

移籍による出場機会を求める

 マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督はスペイン代表GKダビド・デ・ヘア、元スペイン代表GKビクトル・バルデスと関係悪化が伝えられる中、第3GKのサム・ジョンストンの代理人がオランダ人指揮官を批判している。地元紙「デイリー・メール」が報じている。
「サムはただフットボールをしたいんだ。だが、マンチェスター・ユナイテッドは彼を押さえつけている。彼を起用することはないのに。彼は若いGKで定期的にプレーする必要がある。もしも、マンチェスター・ユナイテッドでなくても、どこかでプレーしなければいけない。これはファン・ハールによって抑制された若いイングランドのタレントの一例だ」
 ジョンストン氏の代理人のジョーダン・シーガル氏はこう憤ったという。22歳の守護神は昨季イングランド・チャンピオンシップ(2部相当)のプレストンに武者修行に出た。プレシーズンでは出番があったが、まだユナイテッドのトップチームで出番がない。出場機会を手にできそうもない若武者をチームに残留させたオランダ人指揮官の方針に代理人は激怒している。
 ユナイテッドのGKの現状は厳しい。ユナイテッドからの契約延長オファーを拒否し続けたデ・ヘアについて、指揮官は会談の末に去就問題が決着するまで、公式戦ではベンチ外としている。移籍最終日にレアル・マドリードへのトレードがご破算となった後、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)登録メンバー25人には組み込んだ。一方、リザーブチームでのプレーを拒否したという理由で戦力外を明言されている元スペイン代表GKビクトル・バルデスは、トルコ強豪ベジクタシュとの移籍交渉が決裂後、チームに復帰したがCLメンバーから外れている。
 実力者2人の立場が微妙になっているが、今季フリーエージェントで獲得したアルゼンチン代表GKセルヒオ・ロメロが正GK。ジョンストンは第3GKとして欧州CLに登録されたが、それでも出場は難しそうだ。
「もしも、チームが起用しないなら、彼のキャリアのために移籍する必要がある。彼はベンチに座ったり、リザーブでプレーすることはできない」
 オランダ人指揮官と名門に対し、ジョンストンを移籍させることで出場機会を与えることを求めている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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