食い違う言い分、マンUがデ・ヘア移籍消滅に反論 「“我々”は時間内に手続きした」

新たに声明を発表

 マンチェスター・ユナイテッドが、レアル・マドリード側の主張に反発するように、デ・ヘア移籍交渉に関する声明を発表した。マンUのスペイン代表GKダビド・デ・ヘアは、移籍マーケット最終日(8月31日)にレアル・マドリードと交渉を進めたが、最終的には期限までに必要書類が提出されず、移籍が実現しなかった。すでにレアル側は声明を出し、「必要なことは全てやった」と今回の移籍交渉の内容を明かしていた。それを受けて、「レアル・マドリードによるデ・ヘア選手との契約、そして(レアルGK)ケイラー・ナバス選手の売却についての発表に関して、説明 の必要性を感じ、声明を発表します」と前置きし、「ユナイテッドは必要書類を時間内に提出し、手続きを完了させた」とレアルの主張に真っ向から反発した。
 
 マンUの見解では、まずデ・ヘア獲得の件でレアルからオファーがあったのは31日が初めてで、それ以前に接触はなかったと明かされている。レアル側の主張では、31日までマンUは交渉に応じようとしなかったとして、いきなり互いの主張にズレが生じている。
 31日のランチタイムにデ・ヘア獲得について最初のオファーが届けられ交渉が開始。コスタリカ代表GKナバスのマンU移籍を含めた交渉はすぐにクラブ間で合意に達している。
 
 移籍マーケット閉幕の数時間前、ナバスはレアルのトレーニンググラウンドに残り、両選手の交 渉はレアル側が主導で行われることになっていた。マンUサイドは自らが行うべき書類の手続きのみを行っていた。
 そして、英国時間20時42分、マンUは両選手に必要な書類をレアルに送っているという。この点は、21時43分(スペインとは1時間の時差)に書類が届いたとしているレアル側の主張とほぼ一致している。だが、英国時間22時32分にレアルから返信された書面には、署名のためのページがなく、22時40分には内容の大きく変更された書類がレアルから再度送られてきたという。ここはレアルの主張と異なる点で、この時点で移籍成立に大きなリスクが生じたと感じたようだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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