トップチーム追放のマンU元スペイン代表守護神、移籍交渉決裂で残留宣言か
GKバルデスがフェイスブックのカバー写真を真紅のエンブレムに変更
マンチェスター・ユナイテッドで背番号も与えられず、トップチームのロッカールームから追放されるという飼い殺しの状態となっていた元スペイン代表GKビクトール・バルデスが赤い悪魔に残留することになりそうだ。
欧州主要国の移籍マーケットが閉幕を迎える現地時間の8月31日、自身のフェイスブックのカバー写真を真っ赤なユナイテッドのエンブレムに変更。これが、事実上の残留宣言と見られている。昨年1月に加入した守護神はU-21チームでのプレーを拒否したとしてルイス・ファン・ハール監督から追放されていた。今季始動日にはトップチームのロッカールームに自らのロッカーは存在せず。クラブハウスではトップチームのメンバーと一緒に昼食をとることも禁じられていた。ユナイテッドではこれまでリーグ戦2試合の出場にとどまっていた。トルコ強豪ベジクタシュ移籍が濃厚とレポートされていたが、相手側が態度を急変。移籍話は破談となっていた。
ユナイテッドの正GK、スペイン代表のダビド・デ・ヘアがレアル・マドリード移籍が合意に達している。GKアンデルス・リンデゴーアもウェスト・ブロムウィッチに移籍金ゼロで去ったが、チームは新加入のアルゼンチン代表GKセルヒオ・ロメロに加え、レアル・マドリードからデ・ヘアとのトレードで50億円の移籍金に加え、コスタリカ代表GKケイラー・ナバスも加入する。バルデスはオランダ人指揮官の信頼を取り戻すことができれば、プレーのチャンスは得られるだろうか。
プレミアリーグのワトフォード、フランス名門マルセイユ移籍のうわさも報じられたバルデスだったが、どれも実現せず。戦力外で塩漬けというキャリアのピンチを受け入れ、ユナイテッドでのポジション争奪戦に挑む決意をしたのだろうか。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images