ミラン、この夏最後の大物獲りか!? ベルギー代表万能派MFを駆け込み補強浮上

ゼニトMFヴィツェルの代理人「移籍はミラン次第だ」

  ロシア強豪ゼニトのベルギー代表MFアクセル・ヴィツェルはミラン移籍を熱望し、移籍市場閉幕間際で大物の電撃移籍が実現するかもしれない。ヴィツェルの代理人であるフランチェスコ・マルセリア氏がミランニュース専門サイト「 milannews.it」で去就について語っている。
 「すでにコンタクトはあった。移籍はミラン次第だ。選手(ヴィツェル)は個人的にクラブの会長と話し、移籍を志願している」とマルセリア氏は語り、移籍先としてミランを希望しているとも明かしている。
 現在クラブ間で話し合われている契約については、1年間の期限付きでレンタル料は300万ユーロ(約4億1000万円)。ヴィツェルが20試合以上に出場すれば買取り義務が発生するオプションが付けられるというもの。買取の際に必要な移籍金は2200から2300万ユーロ(約30億円から31億3000万円)で、そこに成果報酬が加わると見られている。
 一方、イタリア王者ユベントスもベルギー代表の万能MF獲得を狙っているとされ、争奪戦となる可能性もある。2-1で勝利した29日のセリエA第2節エンポリ戦後には、アドリアーノ・ガッリアーニCEOはミラン公式TV「ミラン・チャンネル」に対し、中盤に新たな補強の必要性について「今は何が起こるか待ってみよう。全てか完了するまでは何も話したくはない」と答えている。新戦力の獲得について含みのある言葉を残しているだけに、ミランは補強のラストピースとしてヴィツェル獲得に全力を注ぐ可能性もありそうだ。
 今夏の移籍市場では中盤にイタリア代表アンドレア・ベルトラッチやホセ・マウリ、スロベニア代表MFユライ・クツカを獲得するなど積極的な補強を行っている。4-3-1-2システムを採用するシニシャ・ミハイロビッチ監督の意向もあり、センターハーフタイプの選手を多く擁している。FWマリオ・バロテッリの復帰に伴い4-3-3へのシステム変更もうわさされ、そうなればトップ下が本職の日本代表MF本田圭佑らにの出場機会に影響をもたらす可能性もある。
 ミランは昨夏、移籍マーケット最終日にチェルシーからMFマルコ・ファン・ヒンケル( ストーク)、アタランタからイタリア代表MFジャコモ・ボナベントゥーラを獲得。2015年冬にも最終日にジェノアからDFルカ・アントネッリを駆け込みで補強した。今夏も移籍市場閉幕まであと2日。ミランはまたしても最終盤に駆け込み補強を実現させるのだろうか。

【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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