ライブ配信改革に挑む「DAZN(ダゾーン)」に密着 新感覚のサッカー観戦法とは?

「J.ZONE PLUS」が、我々の「ハラハラドキドキ感」を刺激してくれることだろう【写真:荒川祐史】
「J.ZONE PLUS」が、我々の「ハラハラドキドキ感」を刺激してくれることだろう【写真:荒川祐史】

女性目線の配信回に豪華ゲストも登場、YouTubeライブの導入もスタート

 進化はとどまらず、多様なユーザーの楽しみ方を表現するため、9月には「Jゾーン女子会」と題し、女性目線でサッカーを語る回が行われた。MCに日々野真理氏、解説に大竹七未氏、さらに女優でありながら、フリースタイルフットボールアンバサダーとしても活躍している眞島優氏の3名が出演し、男性だけでなく女性からも支持される配信回を実現させた。

 また、「J.ZONE PLUS」はYouTubeでのライブ配信もスタートさせた。こちらはまだ不定期だが、DAZN会員でなくともJリーグを視聴できる貴重な機会となっている。マルチザッピングのため、視聴時は得点シーンを多く見ることができ、攻撃的な選手を中心に着目点を分かりやすくした格好だ。

 ゲストも多岐にわたる。最近では9月末にサッカー好きで知られるヒップホップアーティストのKREVAが登場して、注目する鹿島アントラーズDF安西幸輝や各チーム・選手のスパイク事情までマニアックに語り尽くした。

 8月と10月にはJリーグ副チェアマンの原博実氏が登場。この日は番組の特徴でもあるツイッター「#JZN」にて「Jリーグ副理事長 原博実さんへの聞きたいこと」と銘打ち、ユーザーから質問を募集すると、追いきれないほどの質問が殺到。Jリーグの方向性など際どい質問も寄せられたが、歯に衣着せぬ物言いであらゆる角度から現サッカー界に対するコメントを残したことで、番組もツイッターも大いに盛り上がった。

 マルチザッピングが可能とするのは、多くのゴールシーンを余すことなく伝えられるだけではない。リーグ終盤戦こそ最大の効果を発揮する。優勝、ACL出場権、残留などを争う各チームは、ライバルと勝ち点や得失点差で激しい争いを繰り広げる。同時刻に行われる他会場の試合がどのような状況か、「ハラハラドキドキ感」を楽しむことができる。長いシーズンもいよいよ佳境に突入。「J.ZONE PLUS」が、我々の「ハラハラドキドキ感」を刺激してくれることだろう。

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