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悪童復帰の余波 ACミランの最も恐怖する「バロテッラータ」とは
バロテッリの奇行と問題発言防止へ、ミラン法務部が動く
2シーズンぶりにACミランに衝撃の復帰を果たしたイタリア代表FWマリオ・バロテッリだが、クラブ側は悪童対策に追われているようだ。イタリアの移籍情報サイト「カルチョメルカート・コム」では、「ミランによるコード・バロテッリが準備されている」と特集している。
25日の午前8時からメディカルチェックを受け、その後シニシャ・ミハイロビッチ監督によるトレーニングに初参加したバロテッリ。しかし、クラブ側はその緑色の芝生の上でのプレーではなく、その外側の行動に注意を払っているようだ。2012年の欧州選手権で2トップを組んだ現サンプドリアのアントニオ・カッサーノは、その問題行動に「カッサナータ」という造語が生まれた。今回は、ミランがバロテッリによる問題行動を制限するためのルールである「アンチ・バロテッラータ」を用意すると報じている。
この「コード・バロテッリ」には、クラブの法務部門も関わることになるという。これまでのキャリアでは、電車の貨物用に隔離された車両で昼寝をした上、飲酒と喫煙を行うなどの問題行動があったが、そうしたことがあった場合のルールを作るものになるという。
最初のトレーニングを終えた後に「多くのことを語るつもりはない」と答えたバロテッリだが、クラブはとにかくピッチ上のサッカーの話題だけに留めるようにことだけを望んでいるという。
イタリアサッカー協会のカルロ・タベッキオ会長が「再生できればイタリアの財産」だと語るバロテッリだが、リーグ戦1得点に終わったリバプールでもPKのキッカーを奪うなど問題行動を起こし、当時主将のスティーブン・ジェラードに公に叱責された。復帰先でも問題行動で独善的な行動でチームの和も乱すリスクを内包しており、日本代表FW本田圭佑ら同僚に迷惑を及ぼす可能性も存在する。
キャリア再生のために活躍が求められるバロテッリだが、クラブ側はまずはピッチ外での行動に鋭い目を光らせている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images