ミラン復帰の悪童がついに改心!? しゃべりすぎたバロテッリは不言実行の男に
お騒がせ男に変化の兆し
悪童は不言実行の男に生まれ変わる。ACミランは、正式にFWマリオ・バロテッリの1年間の期限付き移籍での加入を発表した。イタリア代表ストライカーは1年ぶりの復帰に際し、キャリアの危機を脱出して名門復活に貢献するために言動を改めることを誓った。
悪童は、レンタル料ゼロ、今季年俸の約半額をリバプールが持つという1年間の期限付き移籍でディアボロ(イタリア語で「悪魔」の意)に復帰した。クラブの公式サイトで短く決意を表明している。
「戻ってこれてうれしい。練習しなければいけないし、チームに自分が貢献できると証明しなければいけないので多くを話すことはできない」
これまでソーシャルメディアなどを通じて多くの問題発言で物議をかもしてきた。問題児は、改心をほのめかしている。
「フィジカル的には大丈夫だが、チームと練習しなければいけない。モチベーションはすごく高いので、一生懸命努力し、言葉は少なくする」
高いポテンシャルを誇りながら、昨季30億円の移籍金で加入したリバプールではリーグ戦1得点に終わった。お騒がせ男は今季開幕前からアンフィールドでは戦力外。ブレンダン・ロジャース監督からトップチームの練習参加を禁止されるほどの危機的状況に陥っていた。キャリア最大のピンチに際して、問題児は「沈黙は金なり」という格言の重みを感じたのだろうか。
「ミランは心 の中で特別な場所で、いつも戻ってきたかった。ここでキャリアを終えたいか? 自分は再び仕事に取り掛かり、いいシーズンを送りたいだけ。働かなければいけないし、それだけだ」
リバプールで完全なる厄介払いとなったバロテッリ。レジェンドのジェイミー・キャラガー氏から「大失敗」と酷評され、ミランOBのズボミニール・ボバン氏からも復帰を大反対された。悪童はついに改心し、ポテンシャル通りの活躍を見せることができるか。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images