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「バロンドールを逃した5人の大物」を海外メディア選出 イニエスタもその一人に…
フランスの点取り屋も、オランダが誇る司令塔も栄光に輝けず
フランスのサッカー専門誌「フランス・フットボール」は、1956年にヨーロッパ年間最優秀選手賞を創設した。その賞はフランス語で「黄金の球」という意味の「バロンドール」と呼ばれ、受賞者には金色のサッカーボールに模したトロフィーが贈られてきた。以来、多くのスター選手が、その栄冠を勝ち取ってきた。今年度も、その行方に注目が集まっている。一方で、受賞してもおかしくない実力を持ちながらも、ボタンの掛け違いや、運命のいたずらによってそれを逃してきたスター選手もいる。
米衛星放送「FOXスポーツ」は、「21世紀にバロンドールを獲得すべきだった選手」として、今季からヴィッセル神戸に移籍した元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタら涙を呑んだ5選手を取り上げた。
まず紹介されたのは、元フランス代表FWのティエリ・アンリだ。彼が過ごした2004年シーズンは、アーセナルでプレミアリーグの無敗優勝を果たし、その栄光に満ちたキャリアの中で最も輝いた年でもある。歴史上初の偉業を達成し、その年のプレミアリーグ年間最優秀選手賞や、リーグ得点王、欧州のゴールデンブーツなど、数々の個人タイトルを総なめにした。しかし、この年のバロンドールはセリエAと、リーグカップの2冠を達成した、ミランの元ウクライナ代表FWアンドリー・シェフチェンコに奪われてしまった。フランスのサッカー史にその名を残すストライカーは、最終的に4位という厳しい結果に終わっている。
続いて、2010年の南アフリカ・ワールドカップ(W杯)で活躍した二人の名が挙げられている。インテルでセリエA、コッパ・イタリア、UEFAチャンピオンズリーグの3冠を達成した元オランダ代表MFウェズレイ・スナイデルが、その一人だ。イタリアで最高の結果を残したスナイデルは、その年のW杯でもオランダ代表の一員として活躍。母国を準優勝に導いたが、バロンドールの選考ではこちらも4位となった。