町田ゼルビア×サイバーエージェント GMが明かす経営権取得の舞台裏と壮大なビジョン

町田ゼルビアの唐井GM【写真:Football ZONE web】
町田ゼルビアの唐井GM【写真:Football ZONE web】

経営権取得の発表翌日、藤田社長が町田市長を訪問 施設面もより具体的な検討へ

 東証一部上場企業のサイバーエージェントは社内の決議に入り、町田もJリーグ事務局に手続きを確認。約3カ月の時間をかけて内容を詰め、10月1日の経営権取得発表に至った。

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 大きな話題を呼んだなか、唐井GMによれば、その翌日には早くも動きがあったという。藤田社長自ら、町田市の石坂市長の元を訪れたのだ。

「藤田社長は淡々と話すなかにも強い意志がある。10月1日の会見でも強いリーダーシップとおっしゃいましたけど、芯の強い方だなという印象を受けました。我々は町クラブですから、石坂市長のその都度その都度のご英断があったことは藤田社長も理解されている。実は、会見翌日の2日には石坂市長のところに挨拶に来てくださいました。単にプロクラブの経営権を取得しただけでなく、我々の努力を尊重して頂いている表現の一つが市役所まで出向いてくださったことだと思っています」

 実際、天然芝のグラウンドと専用クラブハウスの話も、町田市、サイバーエージェントと具体的な場所を含めて検討を重ねているという。

「我々の近々の課題は、施設が不十分という理由もあって選手が他のJ2クラブに流出してしまうこと。2019年度中に竣工というのが大枠ですが、まずは天然芝のグラウンドに手を付けて頂いて、選手・スタッフが(来年の)キャンプから帰ってきた時にそこが使えるようなスピード感でやれたらいいということで実際に動いています。

 ただ、現状の株式会社ゼルビアを見つめ直せば、我々はお金持ちになったわけでも、能力が上がったわけでもない。優勝争いをしていると言っても観客動員は19番目で、数億円かかるであろう天然芝のグラウンド、専用クラブハウスをサイバーエージェントさんにお願いするのが現実です。クラブの歴史的に大きなステップアップのチャンスですが、経営規模も集客能力もまだまだこれからのクラブ。そこは謙虚に受け止めないといけないと思っています」

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